在米ゴルフジャーナリストが見た、プロゴルファーの知られざる素顔

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プロゴルファー・松山英樹選手がPGAツアーの総合ランキング2位(2017年6月現在)になったというニュースで盛り上がっているアメリカ・プロゴルフ界。
全米オープンゴルフの賞金総額は1,200万ドル、優勝賞金は216万ドル(2億4000万円)という夢の世界だ。そんな華々しい舞台で転戦する選手たちに、実は社会貢献活動にも精力的に取り組んでいる人が多いということをご存知だろうか? 世界有数のトップゴルファーたちが、なぜ社会貢献活動に力を入れるのか? 「Number」「ALBA」などスポーツメディアに寄稿する在米ゴルフジャーナリストの舩越園子氏がその理由を解き明かしていく。

最新号(毎月15日更新)

第14回 苦労したからこそ、若者たちを手助けしたいと動き出したトニー・フィノウ

トニー・フィノウという190センチ、90キロの巨体を誇る28歳のユニークな選手がいる。 2015年に米PGAツアーにデビューし、2016年にプエルトリコ・オープンで初優勝。現在、すでに世界ランキング上位30位にランクインしているトッププレーヤーの一人だ。 フィノウの国籍は米国だが、両親はトンガとサモアの出身だ。男6人、女2人... [ 続きを読む ]

バックナンバー

2018.7.15

第13回 授かった幸運を不運な人々のために役立てたいと願うジム・フューリックと妻の社会貢献

 ジム・フューリックという米国人のベテラン選手をご存じだろうか。8の字を描くような独特のスイングを武器に1994年から米ツアーで戦い始めたフューリックは、1998年から2003年までの間、毎年最低でも1勝以上を挙げ続け、安定感の高いグッドプレーヤーと言われた。2003年には全米オープンを...... [ 続きを読む ]

2018.6.15

第12回 選手もキャディも主役になった日

 米PGAツアーが誇る「第5のメジャー」、プレーヤーズ選手権を制したのは2012年の全米オープン覇者、ウエブ・シンプソンだった。最終日を2位に7打差の単独首位で迎えたが、72ホール目を終えるまで「ただの一度も安心できなかった」と、シンプソンは振り返った。何がシンプソンを不安にしたかと...... [ 続きを読む ]

2018.5.15

第11回 タイガー・ウッズの真心のチャリティ

 世界に名を馳せる一流プロゴルファーは、間違いなくチャリティ活動に積極的である。逆に言えば、チャリティ活動や社会貢献をせずして一流と見なされることはなく、「一流の人間=社会に尽力する人」という認識は、いわば世界の常識と言っても過言ではない。 ゴルフ界のカリスマ... [ 続きを読む ]

2018.4.15

第10回 闘病しながらチャリティにも精を出し、「とてもラッキー」と言い切る強さ

 「チャリティ」と言えば、災害や傷病で苦しむ人々に救いの手を差し伸べるものだと思われがちである。だが、苦しい状況にある当の本人が、同じように苦境にある人々に向けて「一緒にがんばろうね」「諦めずにがんばろうね」とエールを送るチャリティもある。自分が苦しい中で、... [ 続きを読む ]

2018.3.15

第9回 ベン・クレーンの終わりなき社会貢献

 ゴルフ好きで米国ゴルフ情報に通じている方は、もしかしたら覚えているかもしれない。2012年ごろ、『ゴルフボーイズ』というラップバンドが米ゴルフ界で大きな注目を集めた。なぜ、ゴルフの世界で音楽バンド?その答えは、4人のバンドメンバー全員が米ツアーの有名選手だったからだ... [ 続きを読む ]

2018.2.15

第8回 だから、アーノルド・パーマーは誰からも愛された

 米ツアーにフェニックス・オープンという大会がある。松山英樹が2016年と2017年にプレーオフを制して勝利を挙げた大会。3連覇を目指した今年、開幕前の会見に臨んだ松山は、50年以上も昔にこの大会で3連覇を達成した故アーノルド・パーマーに言及し、人々に尽くしたパーマーの... [ 続きを読む ]

2018.1.15

第7回 デービス・ラブの愛

 タイガー・ウッズがプロデビューする以前だった1990年代の序盤から中盤にかけて、米ゴルフ界で大人気を博していた国民的スター選手の代表格はデービス・ラブだった。父親はティーチング界でその名を馳せたプロゴルファー。ゴルフの名家に生まれたサラブレッドのラブは、親しみやすい... [ 続きを読む ]

2017.12.15

第6回 彼が国民的スターである理由

 1か月ほど前、とてもユニークなオークションをウェブ上で発見した。「フィル・ミケルソンとゴルフをする」という権利が“出品”されており、5万ドルから始まったその“商品”には、すでに8万ドル超まで値が吊り上がっていた。「最終的には25万ドルぐらいで落札されるのでは?」という... [ 続きを読む ]

2017.11.15

第5回 ゴルフより大切なものを知って強くなったプロゴルファー

 マーク・リーシュマンというオーストラリア出身の33歳の米ツアー選手をご存知だろうか。昨季3月のアーノルド・パーマー招待とシーズンエンドのプレーオフ・シリーズ第3戦、BMW選手権を制し、年間2勝、通算3勝目を挙げて、今季も注目を集めている。だが、リーシュマンが注目されている... [ 続きを読む ]

2017.10.15

第4回 アーニー・エルスの山谷の越え方

今年9月、米フロリダ州がハリケーン・イルマに襲われ、大きな被害を受けたことは、みなさんもご存じのことと思う。そのイルマがフロリダに接近し、間もなく上陸するというニュースが流れたとき、自身の試合出場予定を変更し、自宅待機の道を選んだプロゴルファーがいた。メジャー4勝、... [ 続きを読む ]

2017.9.15

第3回 マスターズ2勝のバッバ・ワトソンが一人の人間として抱く夢

マスターズを2度も制したメジャーチャンピオンでありながら、プロゴルファーとしての大成功をひけらかすのではなく、「僕はプロゴルファーとしてではなく、一人の人間として夢を抱きたい」と言い切る個性的な選手がいる。「あなたは何者ですか?」と問われたら、「僕はプロゴルファーです」と... [ 続きを読む ]

2017.8.15

第2回 全英オープン覇者、ジョーダン・スピースの強さの秘密

今年の全英オープンを見事に制し、23歳にしてメジャー3勝目を達成したジョーダン・スピースは、優勝の興奮冷めやらぬまま早々にプライベートジェットに飛び乗り、米国テキサス州の実家へと戻っていった。ダラスの実家に到着したのは午前5時。早朝だというのに、そこには両親や恋人、大勢の... [ 続きを読む ]

2017.7.15

第1回 プロゴルファーも、お医者さまも?「らしさ」って、難しい

みなさんは18ホールそれぞれの距離やハザードの配置、グリーンの形状などが記されているヤーデージブックをご存じだと思うのだが、欧米ツアーの現場には、それとは別にもう1冊、グリーンブックなるものが存在することをご存じだろうか。グリーンブックには、その名の通り、グリーンに関する... [ 続きを読む ]

著者プロフィール

舩越園子 近影舩越園子(ふなこし そのこ)

在米ゴルフジャーナリスト

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年にフリーライターとして独立。93年渡米。在米ゴルフジャーナリストとして新聞、雑誌、ウエブサイト等への執筆に加え、講演やテレビ、ラジオにも活動の範囲を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。アトランタ、フロリダ、ニューヨークを経て、現在はロサンゼルス在住。