コラム・連載

在米ゴルフジャーナリストが見た、プロゴルファーの知られざる素顔

デービス・ラブの愛

2018.1.15|text by 舩越園子

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 タイガー・ウッズがプロデビューする以前だった1990年代の序盤から中盤にかけて、米ゴルフ界で大人気を博していた国民的スター選手の代表格はデービス・ラブだった。
 父親はティーチング界でその名を馳せたプロゴルファー。ゴルフの名家に生まれたサラブレッドのラブは、親しみやすい人柄も手伝って、ツアー仲間からもファンからも親しまれていた。
 ノース・カロライナ州で生まれ育ち、地元のノース・カロライナ大学を卒業後、1986年から米ツアーに参戦開始。翌年、早々に初優勝を果たし、90年代に入ってからも着々と勝利を重ねていたラブは、文字通り、光り輝くスターだった。
 だが、メジャー優勝はなかなか挙げられず、ラブは苦悩し始めた。米ツアー選手たちがこぞってパーシモンクラブをメタルクラブへ持ち替えてからも、ラブだけは幼いころから慣れ親しんできたパーシモンクラブがなかなか手離せず、最後まで“柿の木”の感触に固執した。
 しかし、ロングヒッターのはずのラブが飛距離で他選手たちに置いていかれる状況があまりにも増え、最終的にはメタルクラブへシフトしたが、メジャー大会で勝てない日々は以後も続いた。
 そんなラブが、ついに悲願のメジャー初優勝を果たしたのは1997年の全米プロ。勝利を決めた数分後、18番グリーンの彼方に美しい虹がかかったあの日のことを、喜びとともに今でも鮮明に記憶しているファンは、米ゴルフ界には想像以上に多い。

ラブの大きな変化

 「メジャータイトルを手に入れたことはうれしいけど、1勝だけでは物足りない。もっともっとメジャーで勝ちたい」
 全米プロ優勝後、ラブはそう言って闘志を燃やしていたが、その言葉とは裏腹に、成績は少しずつ下降していった。腰や首を傷め、手術やリハビリを繰り返したことが低迷した最大の原因。米ツアーにはウッズ時代が到来し、ウッズに追随しようとする若者が次々に登場していた。
 その中で、40歳に近づきつつあったラブは「僕は、もうオールドだ」と感じ始め、そんな苦悩の日々にさらなるダメージを与えたのは、ともに経営していたゴルフビジネスの会社の経理を任せていた義兄によるお金の使い込みと猟銃自殺。
 ショックのあまり、しばらくツアーを休んだラブは、しかし数か月後に試合の場にカムバックした。そして、2003年のジ・インターナショナルという大会で復活優勝。表彰式で溢れ出した彼の涙は「辛いことも乗り越えて、僕は頑張っていく」と言っていた。
 ラブが目に見えて変わったのは、あの復活優勝からだった。まだまだ勝ちたいという気持ちに変わりはなかった。だが、あのショッキングな出来事を乗り越えて復活優勝を遂げて以降のラブは、辛い思いを味わった人々、味わっている人々に手を差し伸べずにはいられなくなったのだと思う。
 社会貢献、チャリティ活動にそれまで以上に積極的になり、ラブの名は「プロゴルファー、デービス・ラブ」のみならず、人々への「慈愛」となって膨らんでいった。

チャリティのために財団も大会も設立

 故郷ノース・カロライナを離れ、ジョージア州のシー・アイランドという海に近い湿地帯の街へラブが移り住んだのはキャリアの初め頃だった。
 その湿地帯を切り開き、ゴルフコースを作り、ゴルフの街を創ることは、そもそもラブと彼の家族みんなの壮大な夢だった。
「自分が住む街、ひいては社会全体の役に立ちたい」
 辛い出来事を経験後、そう願い始めたラブは、シー・アイランドのゴルフ場やゴルフ環境を必死で整えていった。すると、マット・クーチャーやザック・ジョンソンなどラブを慕う米ツアー選手たちが一人、また一人と、シー・アイランドに移り住み始めた。
 “仲間”の協力を仰ぎつつ、ラブは2005年に「デービス・ラブ・ファウンデーション」なる財団を地元シー・アイランドで設立。貧困や傷病などで苦しい状況にある子供たちとその家族を支援し、教育や医療が受けられるようサポートしていくための非営利団体で、すでに州内外の45団体からさまざまな協力を得ている。
 そして、米ツアーと手を取り合い、2010年には、ついに自身の財団がサポートする米ツアー公式大会を創設。それが現在、RSMクラシックと呼ばれ、シー・アイランドGCで開催されている開幕シリーズの大会だ。

1990年代から筆者は何度もラブをインタビューしてきた photo by 舩越園子 90年代から筆者は何度もラブをインタビューしてきた(photo: 舩越園子)

愛は生き続ける!?

 2010年の第1回大会を取材したときのこと。大会創設者で大会ホストのラブは、練習日から忙しそうに会場内のあちらこちらを走り回っていた。
 クラブハウス近くの一角に、チャリティ・オークションの会場が設けられていた。オークションと言っても、人々が勢揃いして競り合うのではなく、出品されたものを展示しておいて、人々が値を付けていくサイレント・オークション形式。そこに、とても高価なバイクが出品されていた。
 聞けば、それはラブの愛車だった。
「40歳の誕生日に妻のロビンがサプライズでプレゼントしてくれたオレンジカウンティ・チョッパーだ」
 そんな大事な愛車をラブがオークションに出品したのは、もちろんチャリティのためだ。
「大切なものだからこそ、オークションに出す。その収益を寄付することで、たくさんの子供たちと家族が救われる。だから、現物を手放しても、妻と僕の愛は人々の中で永遠に生き続ける」
 多忙な大会ホストだというのに、わざわざ出品した愛車の前で足を止め、真剣な眼差しでそう語ってくれたラブ。チャリティのためなら労をいとわない姿勢。外国人メディアの私のためにも時間を割いてくれる姿勢。
 ラブには90年代から何度もインタビューをさせてもらってきたが、目を輝かせながらチャリティや社会貢献への意欲を語り、そのための大会運営に必死になっている昨今のラブは、昔以上に素敵だ。
 現在、“ラブの大会”の冠スポンサーを務めているRSMはコンサルティング会社で2020年までのスポンサードを約束している。RSM以外にも20社以上が大会を協賛しており、2010年の大会創設以来、集まったチャリティ基金はすでに700万ドルを超えている。「ラブの愛」が7億円、いや8億円近い寄付金となって、苦しんでいる子供たちとその家族のために注がれている。
 ランキングや勝利数はアスリートの強さの指標ではあるが、「ラブの愛」は、スター選手としての本当の大きさを表わしているのではないだろうか――。

バックナンバー
  1. ゴルフジャーナリストが見た、
    プロゴルファーの知られざる素顔
  2. 82. 「破竹」のナップが願うこと
  3. 81. M・ホーマの「故郷への恩返し」
  4. 80. トレーラーハウスで誓ったこと
  5. 79. 命のリレー、命のショー
  6. 78. 奇跡の復活優勝、「ミーアのミラクル」
  7. 77. 「永遠の女王」A・ソレンスタム
  8. 76. L・グローバーを大きく開花させたもの
  9. 75. 大きなゴールのための小さな目標
  10. 74. 「三つ子の魂」子どもたちのヒーロー
  11. 73. 「誰かのため」を最優先するホブランは、だからこそ人気急上昇中!
  12. 72. 亡き母のために「優勝して財団設立」を目指したW・クラークの勝利
  13. 71. 「脚光」と「薄幸」のビッグスター
  14. 70. 何かに苦しむ誰かのために活動する「フェアウエイの妖精」
  15. 69. 「0.006%」を潜り抜けたバックリーがもたらす幸運
  16. 68. 故郷をジュニア天国へ。S・ストーリングスの社会貢献
  17. 67. 鉄人レースに挑んだ女子プロのチャレンジ
  18. 66. 「ナイスガイだからこそ」のメジャー制覇と社会貢献
  19. 65. 個性派M・A・ヒメネスの恩返し
  20. 64. 全英女子オープン覇者がプロゴルファーである理由
  21. 63. メジャー3勝、だからこそ「感謝」と「貢献」
  22. 62. アフリカに水をもたらすゴルフ界のレジェンド
  23. 61. 一人の少年を讃えたフリートウッドの想い
  24. 60. 母国を離れて戦うC・スミスの母国愛
  25. 59. コロナ禍の犠牲者のために尽くした素晴らしき選手
  26. 58. 親友が闘病しながら創設した財団を守り続けるプロゴルファー
  27. 57. 救った子供が未来を救う、だからこそ救いたい
  28. 56. 「みんなのハッピー」を目指す女子ゴルフのスター
  29. 55. バレステロスからラームへ、スペインのヒーロー誕生物語
  30. 54. マリア・ファッシは幸せを運ぶアンバサダー
  31. 53. 「小さな奇跡」を信じて戦う意味
  32. 52. クールなP・カントレーの温かい社会貢献
  33. 51. L・トンプソン流、ユニークな社会貢献
  34. 50. 母国への想いが奇跡を起こす!?
  35. 49. 無名の48歳の「好きな言葉」「嫌いな言葉」
  36. 48. B・デシャンボーの熱くて厚い義理人情
  37. 47. 絵を描き続ける「みんなのヒーロー」
  38. 46. 助けたからこそ、助けられたゴルフ人生
  39. 45. 夢を追いかけられる社会にしたい
  40. 44. 負けても笑顔を輝かせた意味
  41. 43. 優しく強くなったR・マキロイの社会貢献
  42. 42. ファンファーレで送り出したい全英チャンプ
  43. 41. 「僕はそういう僕でありたい」ビリー・ホーシェルの感謝と恩返し
  44. 40. チャールズ・ハウエルの恩返し
  45. 39. メジャー・チャンプの恩返し
  46. 38. 「思い出づくり」と「自転車づくり」
  47. 37. 米ツアーの黒人選手の「声」の力
  48. 36. スネデカーは「超ナイスガイ」!
  49. 35. 「世界を救うため」動いたジュニアゴルファー姉妹
  50. 34. それが「私の生きる意味」
  51. 33. 「いつかは、私が」と誓った物語
  52. 32. 亡き母の名を冠したマンモバンを走らせて
  53. 31. ケビン・ナの人気が静かに高まりつつある理由
  54. 30. ゴルフ界の「子育て」と「本当の女王」
  55. 29. 苦難を乗り越えた3世代の物語
  56. 28. 光が当たらなかった場所に光を当てる
  57. 27. 世界ナンバー1の「自分流」チャリティ
  58. 26. 「手作りゴルフ場」から出発したプロゴルファーの社会貢献
  59. 25. ゴルフ金メダリストが考える手作り感覚のチャリティ活動
  60. 24. 惜しみなく与える「DJ」の物語
  61. 23. 輝く未来を抱くチャンス
  62. 22. 帝王の優しき野望
  63. 21. 「パットの名手」は「チャリティの名手」
  64. 20. 「ケビン・キスナー」の名前と存在感
  65. 19. ゴルフの世界でも「類は友を呼ぶ」
  66. 18. ライオン・ハートのジョン・デーリー
  67. 17. 往年の名選手と名キャディからの贈り物
  68. 16. 「たった4勝」でも「メジャー無冠」でも、どんどん高まるリッキー・ファウラーの人気
  69. 15. ジャロード・ライルの36年の人生が残してくれたもの
  70. 14. 苦労したからこそ、若者たちを手助けしたいと動き出したトニー・フィノウ
  71. 13. 授かった幸運を不運な人々のために役立てたいと願うジム・フューリックと妻の社会貢献
  72. 12. 選手もキャディも主役になった日
  73. 11. タイガー・ウッズの真心のチャリティ
  74. 10. 闘病しながらチャリティにも精を出し、「とてもラッキー」と言い切る強さ
  75. 09. ベン・クレーンの終わりなき社会貢献
  76. 08. だから、アーノルド・パーマーは誰からも愛された
  77. 07. デービス・ラブの愛
  78. 06. 彼が国民的スターである理由
  79. 05. ゴルフより大切なものを知って強くなったプロゴルファー
  80. 04. アーニー・エルスの山谷の越え方
  81. 03. マスターズ2勝のバッバ・ワトソンが一人の人間として抱く夢
  82. 02. 全英オープン覇者、ジョーダン・スピースの強さの秘密
  83. 01. プロゴルファーも、お医者さまも?「らしさ」って、難しい

著者プロフィール

舩越園子 近影舩越園子(ふなこし そのこ)

在米ゴルフジャーナリスト

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年にフリーライターとして独立。93年渡米。在米ゴルフジャーナリストとして新聞、雑誌、ウエブサイト等への執筆に加え、講演やテレビ、ラジオにも活動の範囲を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。アトランタ、フロリダ、ニューヨークを経て、現在はロサンゼルス在住。


バックナンバー
  1. ゴルフジャーナリストが見た、
    プロゴルファーの知られざる素顔
  2. 82. 「破竹」のナップが願うこと
  3. 81. M・ホーマの「故郷への恩返し」
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  5. 79. 命のリレー、命のショー
  6. 78. 奇跡の復活優勝、「ミーアのミラクル」
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  64. 20. 「ケビン・キスナー」の名前と存在感
  65. 19. ゴルフの世界でも「類は友を呼ぶ」
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  67. 17. 往年の名選手と名キャディからの贈り物
  68. 16. 「たった4勝」でも「メジャー無冠」でも、どんどん高まるリッキー・ファウラーの人気
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  71. 13. 授かった幸運を不運な人々のために役立てたいと願うジム・フューリックと妻の社会貢献
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  77. 07. デービス・ラブの愛
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