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専門サイトから注目の記事を配信2024/05/22 更新 | ニュース一覧

  1. 2024/05/22 ALS治療薬「トフェルセン」、承認申請…遺伝子の働きに作用する薬は国内初 ALS治療薬「トフェルセン」、承認申請…遺伝子の働きに作用する薬は国内初(医療ニュース)
     米製薬企業バイオジェンの日本法人は21日、難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬「トフェルセン」について、厚生労働省に製造販売の承認を申請したと発表した。ALS患者の約2%を占める、「SOD1」と呼ばれる遺伝子に変異がある患者が対象になる。遺伝子の働きに作用する薬はトフェルセンが国内で初となる。

     ALSは、体を動かす神経に異常が生じ、全身の筋肉が徐々に衰えていく進行性の難病で、根本的な治療薬はない。国内の患者は約1万人とされる。

     トフェルセンは、SOD1が、筋力低下を招く有害なたんぱく質を作り出すことを抑える効果が期待される。米食品医薬品局(FDA)は昨年4月、「患者にとって利益があると合理的に予測できる」として迅速承認した。国内でも患者団体などが早期の審査承認を求める要望書を出していた。

     同社によると、日本人も参加した最終段階の臨床試験では、トフェルセンを投与したグループで神経損傷で生じる血液中の物質が減少していた。[全文を読む]
  2. 2024/05/21 不妊の原因解明につながる成果…iPS細胞で前精原細胞や卵原細胞の大量作成技術を確立 不妊の原因解明につながる成果…iPS細胞で前精原細胞や卵原細胞の大量作成技術を確立(医療ニュース)
     胎児の体の中で出現して次の世代へとつながる生殖細胞を、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から大量に作り出す技術を確立したと、京都大のチームが発表した。精子や卵子ができる仕組みの理解や不妊の原因の解明につながる成果で、論文が20日の科学誌ネイチャーに掲載される。

     人の生殖細胞は、受精卵ができて約2週間後に胎児へと変化する段階で、さらに次の世代となる最初の「始原生殖細胞」が現れる。その後、胎児が男性の場合は「前精原細胞」へ、女性の場合は「卵原細胞」へと変化する。

    京都大の斎藤通紀教授(細胞生物学)らは、これまでに人のiPS細胞から始原生殖細胞を作製。さらに、より卵子に近い卵原細胞へと変化させることにも成功していたが、効率が悪く、5000個の始原生殖細胞からできる卵原細胞は500個程度だった。

     斎藤教授らは今回、人のiPS細胞から作った始原生殖細胞に「BMP2」というたんぱく質を加えることで、前精原細胞や卵原細胞へと効率良く変化させることに成功。細胞は活発に増殖し、培養開始から約4か月後には細胞数が100億倍に増えた。

     前精原細胞や卵原細胞は出生後、それぞれ精原細胞や卵母細胞になり、思春期を迎えてから精子や卵子へと成熟する。斎藤教授は「前精原細胞や卵原細胞をたくさん作れるようになり、研究が世界でも飛躍的に進むだろう。不妊の遺伝子を調べるなど生殖医学にも貢献できる」と話している。

     林克彦・大阪大教授(生殖遺伝学)の話「人の体の中でも数が限られる前精原細胞や卵原細胞をこれほど大量に作られるようになったことは驚きだ。試験管内で人の体に近い形で作製できるようになったことで、精子や卵子にいたるまでのメカニズムを解明する研究がより進めやすくなることが期待される」[全文を読む]
  3. 2024/05/20 iPS細胞から卵子や精子など作る研究、8割が「期待」…生まれつきの病気や不妊症の原因解明に iPS細胞から卵子や精子など作る研究、8割が「期待」…生まれつきの病気や不妊症の原因解明に(医療ニュース)
     iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)から卵子や精子などを作って活用する研究について、「期待する」との回答が8割に上ったことが、一般市民を対象にした内閣府の調査で明らかになった。

     iPS細胞などから卵子や精子、受精卵に似た構造を作って研究に利用する技術が急速に発展している。こうした研究を「強く期待する」と回答した人は18・6%、「どちらかというと期待する」は58・6%に上った。期待する理由(複数回答可)として、「生まれつきの病気の原因解明」(62・9%)や「不妊症の原因解明」(56・6%)などが上位を占めた。

     ただ、iPS細胞やES細胞を「ある程度知っていた」とした人は1割で、9割は聞いたことがある程度か、知らなかった。

     iPS細胞由来の卵子や精子を受精させる研究は現在認められておらず、受精卵に似た構造を作る研究は、国内ルールがまだ整備されていない。政府の生命倫理専門調査会が、一定の規制の下で研究を容認する方向で議論している。

     アンケートは内閣府が委託したコンサルティング会社がインターネットを通じて1月に実施し、一般市民3095人が回答した。[全文を読む]
  4. 2024/05/16 国内の腎細胞がん患者の7割に、日本人特有の遺伝子変異…未知の発がん要因から発症か 国内の腎細胞がん患者の7割に、日本人特有の遺伝子変異…未知の発がん要因から発症か(医療ニュース)
     国内の腎細胞がん患者の7割に、日本人特有の遺伝子変異のパターンがあるとする研究成果を国立がん研究センターなどの国際研究チームが14日、発表した。未知の発がん要因で引き起こされている可能性が高いという。世界11か国の約960人を対象にゲノム(全遺伝情報)を網羅的に調べる「全ゲノム解析」の結果で判明した。論文は、科学誌「ネイチャー」に掲載された。

     腎細胞がんは、尿をつくる細胞にできるがんで、腎臓がんの8~9割を占める。チームは、腎細胞がんで最も多い「淡明細胞型」について、日本人36人を含む962人のがん細胞から、発症を招く遺伝子変異のパターンを調べた。

     その結果、「SBS12」というパターンが、日本人患者の72%で検出されたのに対し、海外の患者では2%程度だった。このパターンの要因は、加齢や喫煙、肥満などすでに知られている発がんのリスクとは異なるとみている。

     同センター研究所の柴田龍弘・がんゲノミクス研究分野長は「今後、日本人特有のパターンを招く要因を解明することで、予防や治療薬の開発につなげたい」と話している。[全文を読む]
  5. 2024/05/16 救急・消防車両とヘリが位置情報共有、救助・搬送の時間短縮へ…岩手の消防にJAXAなど協力 救急・消防車両とヘリが位置情報共有、救助・搬送の時間短縮へ…岩手の消防にJAXAなど協力(医療ニュース)
     救急・消防車両と防災ヘリ、ドクターヘリをつなぎ、患者情報や互いの位置情報などを同時に把握できるシステムを岩手県の消防本部が開発した。2026年度から導入する。救急とヘリは依然、電話や無線でやりとりするなどアナログ対応が主流だ。このシステムで、災害現場での救助や救急搬送の時間短縮が期待される。

     開発したのは盛岡地区広域消防組合消防本部(盛岡市)。総務省消防庁や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力した。同庁は「全国初のシステム」としている。同消防本部の指令センターで搬送する患者の年代や容体、通報場所など119番の内容を入力すると、瞬時に救急・消防車両やヘリの専用端末に伝達される。全地球測位システム(GPS)を活用し、互いの位置を即時に把握できる。

     同消防本部によると、ドクターヘリによる患者の搬送や防災ヘリによる山火事の現場では、着陸する際に地上の消防隊が周囲の安全管理を行うなど、ヘリと消防車両の連携が必須だ。

     現在はドクターヘリ、防災ヘリ、消防車両の3者が異なるシステムを採用しており、電話や無線で位置情報などをやり取りするため時間を要し、伝達ミスの恐れもある。新システムでは常時3者が情報共有することで効率良く現場で合流し、活動を迅速化できるという。

     岩手県は北海道に次いで全国2位の面積。東日本大震災の経験も踏まえ、広域的な消防活動でヘリと消防車両の連携が課題となっていた。指令センターでは、26年度から県内87%のエリアの指令をカバーする。現在の38%から大幅に拡大することから、22年度に新システムを提案。総務省消防庁やJAXA、岩手医大付属病院に働きかけて開発を進め、23年に実証実験を行っていた。

     同庁広域応援室の武田康孝航空専門官は「他県から同様の依頼があれば協力したい」と話している。[全文を読む]
  6. 2024/05/15 ALS患者も脳波で「握手」…ロボットやICTで「人間拡張」、未来へ大きな希望 ALS患者も脳波で「握手」…ロボットやICTで「人間拡張」、未来へ大きな希望(医療ニュース)
     「握手しましょう」

     4月中旬、東京都内で、脳波でロボットアームを動かすテストが行われた。実験者は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の武藤将胤さん(37)。音声で握手を予告し、目を閉じた。

     30秒ほど意識を集中させると、頭や耳に付けた10個の機器が脳波の動きをキャッチ。腕の位置に付けたロボットアームがおもむろに動き出し、ロボット研究者、吉藤オリィさん(36)の手を握った。

     「オーケー」「ばっちり!」。仲間たちの歓声に、武藤さんはほほえみながら応えた。「僕の指令で動いた、僕のアクティブな腕」

     11年前に発症。全身の筋力が衰え、気管切開後は声も発せなくなったが、「テクノロジーが身体機能を補完するだけでなく、拡張させ、活動の場を広げてくれる」。会話は視線で文字入力し、音声を合成して行う。デジタル上で音楽を作り、自身のアバター(分身)で海外イベントに参加する。

     昨秋、体外受精によって娘が誕生。今回の実験成功で「病気が進んでも妻や娘と触れ合える。未来への希望が強くなった」。吉藤さんは「いずれは脳波で電動車椅子を操作し、外出も可能になるはずだ」と話す。

     ロボットやICT(情報通信技術)などを用いて、身体能力や知覚能力を広げる「人間拡張」。誰もが理想の暮らしを送るためのアプローチとして、期待が集まる。

     内閣府が2020年に始めた「ムーンショット型研究開発制度」では、50年までに実現したい10個の未来像の一つに「身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会」を掲げる。

     人間拡張が進んだ未来では、寝たきりの人がロボットを遠隔操作したり、リアルの自分とアバターの自分が別々の職場で同時に働いたりするのが日常になり得る。触覚を遠隔で共有する技術開発などに取り組む、慶応大の南澤孝太教授は「誰もがもう一つの身体を持ち、自分らしく豊かな人生を送れるようになる」と目指す方向性を語る。

     今年2月、米アップルが米国内で発売したゴーグル型端末「ビジョン・プロ」も、個人の活動領域や役割を広げ、人口減社会の課題解決に寄与するツールになるかもしれない。
    [全文を読む]
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