更新情報

このページをシェアする:
1   |   2   |   3   |   4   |   5      »      [192]
  • 皮膚などに含まれる種類の細胞に遺伝子を一つ入れるだけで、心筋や血管などの元となる細胞へと変える実験に、マウスを使って成功したと、筑波大の家田真樹教授らの研究グループが発表した。論文が米科学誌「セル・ステムセル」に掲載された。心筋梗塞や拡張型心筋症などの再生医療への応用が期待される。家田教授は2010年、皮膚や心筋梗塞を起こした組織などにある「線維芽細胞」に、3種の遺伝子を導入して心筋細胞を作る技術を開発した。今回は、「Tbx6」という遺伝子一つだけで、心筋だけでなく血管にもなれる「心臓中胚葉細胞」の作製に成功。4日で約4割がこの細胞になった。この技術は「ダイレクト・リプログラミング」と呼ばれ、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使う再生医療より安価に実現できると見込まれる。家田教授らは心臓の患部にカテーテルで遺伝子を導入し、開胸手術をせずに心筋や血管を再生することを目指す。山下潤・京都大iPS細胞研究所教授(幹細胞生物学)の話「一つの遺伝子で特定の細胞に変化する現象は、細胞分化のメカニズムを知る上でも興味深い。目的としない細胞が出来ないかどうかなど、今後は安全性の検証が重要だ」
  • 別の臓器へのがん転移が見つかった大腸がん患者に対し、どの抗がん剤が有効かを精度よく予測する手法を開発したと、京都大の研究チームが発表した。実用化されれば、患者ごとに最適な種類の抗がん剤を選ぶことができ、効率的な治療が可能になるという。肝臓や肺などへの転移が見つかった大腸がん患者には、手術のほか、抗がん剤治療も行う。ただ、抗がん剤の効き方は個人差が大きく、どの種類が効くかは実際に投与し、しばらく経過観察しないとわからない。このため、症状が進行してしまうケースもあった。チームは患者のがん組織から、がんの増殖や転移に関わる「がん幹細胞」と呼ばれる細胞を取り出し、体外で大量に増やす技術を開発。増えたがん幹細胞を複数のマウスに移植してがん化させ、それぞれ別の抗がん剤を投与して、効果を比較する試験を考案した。京大病院で治療を受けた患者7人から切除したがん組織を使い、この手法の精度を確かめたところ、7人それぞれに効き目のあった抗がん剤が、マウスでも全て有効と判定できたという。チームの武藤誠・京大特命教授(実験腫瘍学)は「この手法なら、無駄な抗がん剤治療を防ぐことができ、医療費の抑制にもつながる」と話す。論文は米医学誌電子版に掲載された。佐谷秀行・慶応大教授(腫瘍生物学)の話「新たながん治療薬の開発にも応用できる成果だ。今後は、より多くの患者で試験の精度を確かめる必要がある」
  • 講談社は13日、幼児向け雑誌の付録について、内蔵された電池に異常があるとの指摘があったため、使用を控えるよう公式サイトなどを通じて呼びかけた。指摘があったのは、1日発売の「おともだち」9月号の付録「おしゃべりフライパン」。13日までに購入者から、フライパン型おもちゃの内蔵電池に異常があるとの連絡が1件あった。同社広報室は「安全性を考慮し、詳細が判明するまで使用は控えてほしい」としている。
  • iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って目の角膜が傷ついた患者を治療する臨床研究を、大阪大の西田幸二教授(眼科学)らのチームが学内の審査委員会に申請したことがわかった。同委員会と国の承認を得た上で今年度中にも臨床研究を開始する予定で、角膜移植に代わる治療法として実現を目指す。角膜は、黒目を覆う組織で、病気やけがで傷つくと視力が低下し、角膜移植以外に有効な治療法がなくなる。一方で、アイバンクから提供される角膜は慢性的に不足している。臨床研究は、目のけがや病気で角膜を作る細胞が傷ついた患者が対象。角膜の表面を剥がした上で、iPS細胞から作製してシート状に加工した角膜の細胞を貼り付け、効果や安全性を検証する。iPS細胞は、京都大iPS細胞研究所が作製、備蓄しているものを使う。審査委員会は22日に予定され、外部の専門家らが研究の内容を検討する。iPS細胞を使った臨床研究は、理化学研究所などが目の難病ですでに実施している。阪大の別のチームが今年度中にも重い心臓病で行う準備を進めているほか、慶応大が脊髄損傷などで学内の委員会に申請した。また、京都大はパーキンソン病で、臨床研究より実用化に近い段階で行う臨床試験(治験)の患者募集を始めている。
  • 東京都内で先月16日~今月5日の3週間に熱中症で救急搬送された4429人のうち、約45%(1969人)が住宅で倒れていたことが東京消防庁のまとめでわかった。約7割(1350人)は65歳以上の高齢者で、エアコンの不使用や水分補給が不十分なケースが多かった。今後も猛暑は続くとみられ、同庁は暑さ対策の徹底を求めている。発表によると、記録的な猛暑の今年は、熱中症の搬送者が6014人(8月5日現在)に上り、昨年(計3454人)を大幅に上回っている。同庁は約74%が集中した3週間に限って緊急の分析を行った。介護施設などを含む住宅で倒れた人の割合は、昨年1年間より約8ポイント増えた。約7割を占めた高齢者の搬送は夕方から夜間も多く、同庁は「日中に体調不良に陥りながら、病院に行くのが遅れたケースが目立つ」と指摘し、早めの受診を呼びかけている。
  • 介護現場で働く人が、サービス利用者や家族からセクハラなどを受けている問題を受け、介護職の労働組合「日本介護クラフトユニオン」は9日、加藤厚生労働相に対し、ハラスメント防止に取り組むよう求める要請書を提出した。要請は、▽サービス利用のルールについて利用者や家族へ周知・啓発▽ハラスメントがあった場合、事業者がサービス提供を拒否できることを法令に規定――など5項目。ハラスメント対策として2人で訪問したくても、利用者の負担が2倍になるため同意が得られないことが多いとして、利用者負担への補助も求めた。同ユニオンが4~5月に組合員へ行った調査では、約7割がパワハラ、約3割がセクハラを受けた経験があると回答した。同省は今年度、介護現場でのハラスメントの実態や、対策に取り組む事業者の事例などを初めて調査する。
  • 自分の体を免疫が誤って攻撃する自己免疫疾患の一つである「自己免疫性膵炎」の発症の仕組みがわかったと、京都大名誉教授の千葉勉・関西電力病院長(消化器内科)らのチームが発表した。診断や治療法の開発につながる可能性があるという。 論文が9日、米科学誌に掲載される。この病気は国の指定難病の一種で、本来は、病気から体を守るために免疫が作る「抗体」が、自分の膵臓を攻撃して発症する。国内の患者は推定5000人~1万人で、腹痛や黄だん、目の腫れなどの症状が出る。薬で症状を抑えられるが、根本的な治療法はない。チームは、患者の血液中にある様々な抗体をマウスに注射したところ、このうちの一つがマウスの膵臓に炎症を起こすことを確認。この抗体は、膵臓の機能を維持する「ラミニン511」というたんぱく質を壊していることがわかった。チームによると、これまでは膵臓がんと症状が似ていて診断が難しかったが、ラミニン511に着目することで正確な診断がしやすくなるという。関西医科大の岡崎和一教授(消化器免疫学)の話「長い間、分からなかった病気の仕組みを明らかにした意義は大きい。将来の創薬にも期待がかかる」
  • 総務省消防庁は7日、4月30日~8月5日の熱中症による救急搬送者数(速報値)が全国で7万1266人となり、年間の搬送者数が、統計を取り始めた2008年以降で過去最多となったと発表した。同期間の死者は138人だった。年間の搬送者数はこれまで、13年(6~9月)の5万8729人が最多だった。今年7月の搬送者数は5万2819人、死者は124人で、いずれも月間で過去最多を更新した。7月30日~8月5日の1週間の搬送者数は1万3575人で、死者は13人だった。死者数は、救急搬送後に死亡が確認された人数で、救急搬送されずに亡くなった人は含まれていない。
  • 自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック)が性的少数者(LGBT)は「生産性がない」と月刊誌に寄稿したことを受け、難病患者や障害者らの団体は7日、東京都内で記者会見を開き、杉田氏に謝罪などを求める声明を発表した。声明を出したのは、今月6日に発足した難病患者や障害者団体の幹部らで作る団体「生きてく会」。声明では杉田氏がLGBTのカップルについて「子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と寄稿したことに触れ、「出産しない人は生産性がないから、行政的支援に値しないと断じたもので、障害者の心を深く傷つけた」と指摘。杉田氏の謝罪や処分を求めた。
  • 総務省消防庁は7日、7月に熱中症で救急搬送された人は全国で5万2819人、死者は124人(いずれも速報値)に上ったと発表した。統計を取り始めた2008年7月以降、ともに月間で最多。これまでは、救急搬送が2010年8月の2万8448人、死者は同年7月の95人が最多だった。7月30日から8月5日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は1万3575人で、13人(いずれも速報値)が死亡した。搬送者数は前週より146人減ったが、前年同期比では8134人多い。
1   |   2   |   3   |   4   |   5      »      [192]