医者が知らない医療の話
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連載バックナンバー

『医者が知らない医療の話』

著:中川 泰一

現代のがん治療は、大きく分けて「外科手術」「抗がん剤」「放射線治療」を組み合わせたものが一般的です。しかし、がんは世界中で研究がされており、重粒子線治療や分子標的治療薬、免疫療法といった新たな治療法が世界中で次々と生まれています。
この連載では、がん治療を専門にされている中川泰一先生に、がん治療の現状や問題点、最新の治療法などについて語っていただきます。

バックナンバー一覧

2017.12.10

第3回 がん治療の現状(3)

前回までで、私の治療スタンスはなんと無く解っていただけたと思う。一言で言うと「やれる治療は全部しましょう」だ。残念ながら、どれか一つの治療法で癌が完治することはほとんどない。早期発見で、Opeが出来、その後生活態度が改まったりした場合ぐらいか。その他の標準療法で対応できない症例に対して、何か良い方法がないかと常に模索...[ 続きを読む ]

2017.11.10

第2回 がん治療の現状(2)

「自然治癒派」についてだが、標準治療も含めて全く治療を否定するのは流石に論外だが、一理ある部分もあると思う。癌とは究極の生活習慣病である。癌遺伝子があるだけで癌になる訳ではない。後天的なイニシエーションが働いて発癌していくのである。例えば、肺癌の遺伝子を持っている人が一日60本タバコを吸っていれば...[ 続きを読む ]

2017.10.10

第1回 がん治療の現状(1)

医師としての私の専門分野は「癌」と「医療情報」である。大学で肝臓癌に電極を刺して焼灼する「経皮的マイクロウエーブ焼灼術」という治療法の開発に携わっていた。学会内で各大学が提案してくる治療法の中から、優位性が認められ、保険収載されるまでをつぶさに経験してきた。近年は、名人芸の必要なこの治療より、誰でも広範囲を焼灼できる「ラジオ波」が主流になっている...[ 続きを読む ]

著者プロフィール

中川 泰一 近影中川 泰一

中川クリニック 院長

1977年関西医科大学卒業。1995年関西医科大学大学院博士課程修了。
1995年より関西医科大学附属病院勤務などを経て2006年、ときわ病院院長就任。
2016年より現職。


バックナンバー
  1. Dr.中川泰一の
    医者が知らない医療の話
  2. 03.がん治療の現状(3)
  3. 02.がん治療の現状(2)
  4. 01.がん治療の現状(1)

 

  • Dr.井原 裕 精神科医とは、病気ではなく人間を診るもの 井原 裕Dr. 獨協医科大学越谷病院 こころの診療科教授
  • Dr.木下 平 がん専門病院での研修の奨め 木下 平Dr. 愛知県がんセンター 総長
  • Dr.武田憲夫 医学研究のすすめ 武田 憲夫Dr. 鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院 院長
  • Dr.一瀬幸人 私の研究 一瀬 幸人Dr. 国立病院機構 九州がんセンター 臨床研究センター長
  • Dr.菊池臣一 次代を担う君達へ 菊池 臣一Dr. 福島県立医科大学 前理事長兼学長
  • Dr.安藤正明 若い医師へ向けたメッセージ 安藤 正明Dr. 倉敷成人病センター 副院長・内視鏡手術センター長
  • 技術の伝承-大木永二Dr
  • 技術の伝承-赤星隆幸Dr