~内藤証券アナリストが書く~中国よもやま話

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最新号(毎月5日・20日更新)

第8回 自由を追い求める姿~中国の投資家たち

中国株が大きく動くと、上海の証券会社に群がる個人投資家の姿が、日本のニュース番組でも紹介されたりする。そうした光景を見た人から、“中国人はカネに卑しい”という感想を聞いたことがある。日本人らしい感想だ。日本では昔...[ 続きを読む ]

バックナンバー

第7回 “口にすべし、楽しむべし”~中国的可楽世界

日本国内を旅行では、各地の“地ビール”(クラフトビール)が楽しみの一つだったりする。中国では“青島ビール”が有名だが、日本と同じくローカルな地ビールが数多くあり、美味いかどうかは別として、味は多様だ。中国を旅行する機会が...[ 続きを読む ]

第6回 “いままで”と“これから”~EV投資をめぐる視点の違い

中国は世界最大の電気自動車(EV)市場に成長した。国際エネルギー機関(IEA)の統計によると、世界の年間EV販売台数は2021年に657万台に達し、10年前の134倍となった。うち中国での販売台数は352万台で、世界全体の53.5%を占めた。...[ 続きを読む ]

第5回 株式市場を育てる順序~ミャンマーと中国の違い

ミャンマーのヤンゴン証券取引所(YSX)は、2015年12月9日に正式開業した。この国では1996年に店頭市場のミャンマー証券取引センター(MSEB)が設けられていたが、証券取引所としてはヤンゴン証券取引所が初めてだった。このヤンゴン証券取引所の...[ 続きを読む ]

第4回 対中情報戦の犠牲者~王立強事件の空騒ぎ

中国脅威論を喧伝する西側諸国にとって、 中国からの“政治亡命者”は、好都合な生き証人であり、格好の宣伝材料だ。だが、その扱いには注意が必要。なぜなら “いわゆる政治亡命者”たちは、どんな情報を西側諸国が欲しがるのか重々承知であり、自分の...[ 続きを読む ]

第3回 全国展開可能な中華料理~アメリカザリガニの恵み

中国の国土は日本の25倍もあり、自然環境も多様だ。各地の自然環境に合わせ、人々は食材を調達し、独自の食文化を築き上げた。中華料理の四大系統(四大菜式)と呼ばれる大分類には、 “魯菜”(山東料理)、 “川菜”(四川料理)、“粤菜”(広東料理)...[ 続きを読む ]

第2回 強烈すぎるこだわり~中華的な数の世界

2022年に中国の北京市で、オリンピック冬季競技大会(北京冬季五輪)が開催された。夏季と冬季のオリンピックが開催された都市としては、北京市が史上初。冬季五輪は今回の北京大会で24回目。これにちなみ、開会日は2月4日が選ばれた。2月4日は...[ 続きを読む ]

第1回 イメージの先に在るもの~中国株投資の魅力

マルコ・ポーロの『東方見聞録』は、欧州人の東洋に対する見方を変えた。“東洋は怪物や化け物が住む世界”当時の欧州人は、こうしたキリスト教的世界観を信じ切っていた。だが、『東方見聞録』が伝えた東洋の情報は、従来からの世界観とまるで違った。...[ 続きを読む ]

著者プロフィール

千原 靖弘 近影千原 靖弘(ちはら やすひろ)

内藤証券資調査部 情報統括次長

1971年福岡県出身。東海大学大学院で中国戦国時代の秦の法律を研究し、1997年に修士号を取得。同年に中国政府奨学金を得て、上海の復旦大学に2年間留学。帰国後はアジア情報の配信会社で、半導体産業を中心とした台湾ニュースの執筆・編集を担当。その後、広東省広州に駐在。2002年から中国株情報の配信会社で執筆・編集を担当。2004年から内藤証券株式会社の中国部に在籍し、情報配信、投資家セミナーなどを担当。十数年にわたり中国の経済、金融市場、上場企業をウォッチし、それらの詳細な情報に加え、現地事情や社会・文化にも詳しい。