更新情報

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  • 優れた医療記事に贈られる「第38回ファイザー医学記事賞」の優秀賞に、読売新聞1面と特別面に連載中の「スポーツの力」と科学面に連載された「平成時代 DNAの30年」が選ばれ、授賞式が7日、東京都内で行われた。建設的で啓発性の高い医学・医療記事が毎年表彰され、今回は全国の新聞に掲載された89点の記事から大賞2点、優秀賞4点が選ばれた。2019年1月に開始した「スポーツの力」は、編集委員が中心となり執筆。来年の東京五輪・パラリンピックを控えた時期に、スポーツと健康の関係を分かりやすく解説した点が評価された。「平成時代 DNAの30年」は、大阪本社科学医療部が担当し、18年4月~19年1月、夕刊科学面に掲載。ゲノム編集など、平成の30年間の医学の進歩について、分かりやすく伝える工夫がなされたと評された。
    他の受賞記事は次の通り。▽大賞=「発達障害『生きづらさ』を生きる」(産経新聞)、「がんと生きる」(信濃毎日新聞)▽優秀賞=「地域の明かりに えひめ在宅緩和ケア」(愛媛新聞)、「ほっとけない『ゲーム依存』」(四国新聞)
  • 急性白血病で戦列を離れていたサッカーJ2・アルビレックス新潟のDF早川史哉選手(25)が5日、新潟市で行われた鹿児島ユナイテッドFCとのリーグ戦にフル出場した。約3年半ぶりとなる公式戦復帰に「ピッチに戻って来られて幸せ」と喜びをかみしめた。粘り強い守備で相手を封じ、6―0の大勝に貢献した早川選手に対し、サポーターも「ふみや」コールで復帰を祝った。試合後、「仲間と勝利を分かち合い、相手との接触プレーで痛みを感じることもできた」とすがすがしい表情を見せた。早川選手は、2016年に筑波大から新潟に入団。当時J1のチームで開幕スタメンも果たしたが、約2か月後の同5月に急性白血病と診断された。クラブとの契約も一時凍結されたが、18年11月に再開され、8月にトップチームへ合流した。現在も通院を続けているという。
  • 胃潰瘍などの治療薬「ラニチジン塩酸塩」について、製造販売する全ての製薬会社11社が自主回収を始めた。発がん性物質が含まれる可能性があるためだが、現時点で健康被害の報告はないという。自主回収を進めているのは、先発薬を製造販売するグラクソ・スミスクライン(東京都)と、後発薬を製造販売する日医工(富山県)や沢井製薬(大阪府)、東和薬品(同)など10社。米食品医薬品局(FDA)などが発がん性物質の検出を発表したことを受け、厚生労働省は9月、各社に分析や出荷停止を指示していた。ラニチジン塩酸塩は、胃酸を抑える作用があり、胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に使われる。厚労省は「同じ作用を持つ薬が他にあり、医療現場での大きな混乱はないだろう」としている。
  • 厚生労働省は1日、遺伝子を効率良く改変する「ゲノム編集技術」を使った食品について、流通や販売に向けた届け出の受け付けを始めた。血圧上昇を抑える成分が豊富なトマトや肉厚のマダイなどの開発が進められており、年度内にも1例目の食品が市場に登場する可能性がある。ゲノム編集には、特定の遺伝子を壊して働かなくする手法と、外部から別の遺伝子を導入する手法がある。厚労省は、前者の手法のみによる食品は従来の品種改良と同等とみなし、安全性審査を求めない。
  • 大阪府の吉村洋文知事は1日、たんの吸引など医療的ケアが必要なため支援学校の送迎バスに乗れない児童生徒の全員を、2020年度から看護師らの同乗した介護タクシーで送迎する方針を明らかにした。対象者は府内に約160人。安全面の懸念からバスを利用できない児童生徒は、保護者がマイカーで送迎しなければならず、負担が大きかった。府教育委員会は今年度、看護師が同乗し、介護タクシーで送迎するモデル事業を5人を対象に始めた。吉村知事は、この日の府議会で「子供たちの学びに対するサポートは極めて重要。思い切って拡充したい」と述べた。
  • 心臓移植を待つ患者が体内に植え込んで使う補助人工心臓に不具合が出る恐れがあるとして、製造販売元の「サンメディカル技術研究所」(長野県)が30日、自主回収を実施していると発表した。9月10日、部品の劣化で血液を送るポンプが停止し、成人患者1人が死亡したことを受けた措置だという。回収の対象は、2013年3月~17年5月に出荷した「EVAHEART(エバハート)」。使用中の患者22人へは、すでに情報提供された。
  • 男性も乳がんになることがあると広く知ってもらうため、患者会「メンズBC」が、乳がん月間が始まる来月1日、ウェブサイトを開設する。人数が少なく、互いに知り合うこともまれな男性患者のために、認定NPO法人キャンサーネットジャパン(東京)が事務局となって昨年1月に創設した会が、さらなる情報発信に取り組む。「BC」は「breast cancer」(乳がん)の略。患者3人で始まった会合は10人以上が集まるようになり、すでに6回開いた。サイトには、活動内容や個人の体験談、活動を支える医師について掲載する。いずれは、会合での医師の講演や、海外の最新の研究なども載せる予定だ。参加者の一人、岐阜県のフリーライター野口晃一郎さん(44)は、自らの体験談を寄せた。3年前に左胸に乳がんが見つかり、全摘出手術を受けた。当時、乳がんを取材した経験はあったが、男性乳がんの情報は調べてもほとんどない。病院では周囲の視線に居心地の悪さを感じた。治療や副作用、悩みなどを語り合いたくても、女性ばかりの患者会には参加しにくかった。野口さんは「情報がないと患者は孤立しがちで不安が高まることを実感した。僕たちの体験が、早期発見や他の患者の役に立てばと思う」と話す。日本乳癌学会によると、2016年に登録された患者数は女性9万5257人、男性613人だった。乳がん患者のうち男性は約1%とみられている。治療方法は基本的に男女同じだ。 がん研有明病院(東京)の大野真司・乳腺センター長は「男性は胸にしこりがあっても、まさかがんとは思わず発見が遅れがちになる。男性も乳がんになるという知識を広めることは大切だ」と話す。<br />
    ◇「メンズBC」( https://mens-bc.amebaownd.com/ )のサイトには、10月1日からアクセスできる。
  • 早産や低体重で生まれたために、退院後も医療的支援が必要な赤ちゃんとその家族が交流するサロンが、福岡大病院(福岡市城南区)の新生児治療回復室(GCU)で週に1度開かれている。看護師や、子どもの在宅療養を支援する認定NPO法人のメンバーが助言することもあり、新生活への不安軽減へ役立てている。
    ◇福岡大病院とNPO◇
    サロンの名前は「ニコカフェ」。昨年9月から毎週水曜日の午後、GCU内で開いている。10月には、在宅生活を始めた家族らが参加できるよう、GCU以外の会場でのニコカフェも予定している。サロンには同病院の新生児退院支援看護師、村山順子さん(41)や重い病気のある子どもの在宅生活を支える認定NPO法人「ニコちゃんの会」(福岡市)代表理事、森山淳子さん(53)らが待機し、退院までの流れや済ませておく行政手続き、必要な物品などの説明を行っている。月に3~10人ほど、この1年で延べ約300人が利用した。「当時はこれからどうなるんだろうと不安でいっぱいだった」。福岡市博多区の女性(29)は昨年9月、サロンを初めて訪れた頃をそう振り返る。女性は妊娠8か月に入った昨年4月、切迫早産で同病院に搬送され、長男を出産した。1179グラムの極低出生体重児で、骨や軟骨の病気も見つかり、長期入院を余儀なくされた。人工呼吸器を付け、たんの吸引など医療的支援も必要で、「退院の見込みが立たない時期で、今後の生活を想像することさえできなかった」と女性は話す。入院中の担当看護師に連れられてサロンを訪れると、村山さんや森山さんが温かく迎えてくれ、不安に耳を傾けてくれた。その後も医療的支援の必要な子どものいる先輩ママを紹介してもらい、自宅を訪問して話を聞くなど退院に向けて準備をした。5月の退院前には3週間の母子入院も経験。「通ううちに、息子との暮らしややるべきことが見えて自信になった」と語る。ニコちゃんの会は2012年から同病院と連携し、医療的なケアが必要な子どもと家族の在宅生活移行をサポート。入院中に看護師が行う医療行為も、自宅では主に家族がやることになり、少しでも不安を解消しようとサロンを開設した。森山さんは「母親の不安は、子どもの体調面に影響する。家族が『家に連れて帰っても大丈夫』と自然に思えるよう支えていきたい」と話している。
  • ◇「がん患者と分かち合い」「ウクレレが弾きたい」「家族と北海道旅行を」…◇
    医療情報サイトを運営する「エムスリー」は、がんなど重い病気の患者の「やりたいこと」をかなえるプロジェクト「CaNoW(かなう)」を開始すると発表した。9月30日、女優の古村比呂さんらをゲストに招いて発足記念イベントを開いた。「CaNoW」は、医療資格を持つプランナーが、患者の希望を最大限優先し、安全性の確保や医療連携などを含めて実現までの計画を立てるのに加え、医師による見守りなど緊急時の支援体制などでサポートする。企業からの協賛も得ながら、「3年間で1000人超の願いをかなえたい」としている。また、10月11日公開の映画「最高の人生の見つけ方」とタイアップし、10人の患者の願いを無料でかなえる企画も実施する。この日のイベントに登壇した古村さんは、2012年に子宮頸がんの手術を受けた後、17年に再発、その後再々発し、今年1月まで抗がん剤治療を受けていた。現在は月に1回、検査のため通院しているという。「やりたいことを三つ挙げてほしい」と主催者側から問われた古村さんは、「がんサバイバーさんとのSharing(分かち合い)」「ウクレレを弾きたい」「家族にありがとう go to北海道」と、フリップに1枚ずつ書いて説明。「発病してから、家族とは旅行にもほとんど行けず、ずっと迷惑をかけっぱなしなので。『ありがとう』を言って、私が生まれ育った北海道の空気に触れたいです」「私と家族だけだと、また迷惑をかけてしまいますが、CaNoWを通じてだと、家族と一緒に楽しめると思うので、すごくうれしいです」などと語った。
  • アスベスト(石綿)規制の遅れが原因で肺がんを患ったとして、石綿関連工場で働いていた北九州市門司区の70歳代男性が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、福岡高裁であった。西井和徒裁判長は1審・福岡地裁小倉支部判決と同様、国に請求通り1265万円の賠償と、肺がんの診断日を起算日とする遅延損害金の支払いを命じた。ただ、遅延損害金の起算日を、今年3月の1審判決が「肺がんの疑いと診断された日」とした点については変更。「この時点では疑いにとどまる」とし、「確定診断を受けた日」と判断した。遅延損害金の起算日を肺がんの診断日とする司法判断は、今年3月の1審判決のほか、今月17日の神戸、広島両地裁判決でも示されたが、高裁レベルでは初めて。
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