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ドクターズゲートの配信する医療ニュースについて
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  •  東京都は21日、季節性インフルエンザの流行注意報を出した。インフルの流行が始まるのは例年12月頃で、1999年の統計開始以降最も早い発令となった。

     都によると、都内419医療機関での定点調査で、直近1週間(11~17日)の1医療機関あたりの新規感染者数が11・37人となり、注意報に関する基準(10人)を上回った。

     集団感染の報告も相次いでいる。11~17日の報告数は161件で、前週(112件)から49件増えた。幼稚園3園、小学校83校、中学校33校、高校14校の計133施設で学級閉鎖が行われた。

     直近1週間の新型コロナウイルスの新規感染者数も、1医療機関あたり16・04人と高止まりしており、同時流行も懸念されている。

     都の担当者は「マスクの着用やこまめな手洗い、換気などの基本的な感染対策を徹底し、早期のワクチン接種を検討してほしい」と呼びかけている。
  •  新型コロナウイルスの冬の感染拡大に備えるため、全世代を対象にした新型ワクチンの秋接種が20日始まった。使用されるのは、オミクロン株から派生した「XBB」系統に対応したワクチンで、希望者は無料で受けられる。

     秋接種は、初回接種を終えた生後6か月以上の全ての人が対象で、来年3月末まで実施する。接種を促す「接種勧奨」や「努力義務」の対象は、65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人のみに適用する。ワクチンは、米ファイザーから2000万回分、米モデルナから500万回分の供給を受ける。全世代が無料で受けられる「臨時接種」は今年度で終了となる予定だ。

     厚労省によると、自治体ごとに接種券の配布などの対応が異なるため、詳しくは、市町村の案内やホームページで確認した方がいいとしている。

     秋接種は、初回接種を終えた生後6か月以上の全ての人が対象で、来年3月末まで実施する。接種を促す「接種勧奨」や「努力義務」の対象は、65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人のみに適用する。ワクチンは、米ファイザーから2000万回分、米モデルナから500万回分の供給を受ける。全世代が無料で受けられる「臨時接種」は今年度で終了となる予定だ。

     厚労省によると、自治体ごとに接種券の配布などの対応が異なるため、詳しくは、市町村の案内やホームページで確認した方がいいとしている。
  •  総務省消防庁は20日、全国で熱中症により救急搬送された人は11~17日の1週間で2949人(速報値)だったと発表した。前年同期の約1・4倍で、この期間では統計を取り始めた2008年以降最多。厳しい残暑が要因とみている。

     搬送者のうち死者は3人(前週比1人減)、重症者は36人(同1人増)だった。65歳以上が1354人と、全体の45・9%を占めた。
  •  塩野義製薬は19日、新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、高齢や持病などの重症化リスクが高い患者への効果が臨床研究で確認されたと発表した。今後、治療薬の選択肢が広がる可能性がある。

     厚生労働省が公表している「診療の手引き」によると、ゾコーバは、外来診療で重症化リスクが低い軽症患者らに高熱などの対症療法として投与する。一方、重症化を抑える効果については報告がなかった。

     臨床研究は、りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)が、別の抗ウイルス薬(点滴薬)を3日以上投与してもウイルス量が十分に減らなかった入院患者21人(平均年齢78歳)を対象に実施した。ゾコーバを5日間投与すると、その翌日までに14人のウイルス量が基準値を下回り、21人全員の症状が改善したという。

     塩野義は「より大規模な試験でも同様の結果が得られれば、投与対象を拡大できる可能性がある」としている。
  •  昨年末に始まったインフルエンザの流行が収束しないまま、9月からの新シーズンに突入した。厚生労働省は15日、全国約5000か所の定点医療機関から4~10日の1週間に報告された患者数が、1医療機関あたり4・48人だったと発表した。流行の目安(1医療機関あたり1人)を超える状態が次シーズンまで途切れなかったのは、現在の集計方法となった1999年以降で初めて。

     発表によると、3週連続で増加している。都道府県別にみると、沖縄の1医療機関あたり13・43人が最多で、長崎の同8・80人、千葉の同8・58人が続いた。

     通常、インフルエンザの流行は12月~3月とされるが、昨年末からの流行は今年2月にピークを迎えた後も、一度も流行の目安を下回らずに続いている。感染症に詳しい菅谷憲夫・慶応大客員教授は「コロナの流行が始まって2シーズンはインフルエンザが流行せず、人々の免疫が低下したため、広がりやすくなっている。夏場の発熱患者の検査が増えた影響もあるだろう」と話す。インフルエンザのワクチン接種は10月から本格化する。菅谷氏は「重症化リスクが高い高齢者や5歳未満の子どもは早めに接種してほしい」と呼びかけている。
  •  新型コロナウイルスのオミクロン株の新系統「XBB・1・5」に対応したワクチンの追加接種が、20日から全世代を対象に始まる。ただ、国からのワクチン供給量が想定を下回っており、秋田県由利本荘市と大仙市では集団接種などの予約枠が埋まる状況となっている。流行の「第9波」とされる中、早く接種を受けたい希望者の要望に応えられない事態に陥っている。

     由利本荘市では20日から全世代を対象に「XBB・1・5」対応ワクチンの追加接種を始める。集団接種と医療機関での個別接種があり、8月20日に受け付けを始めたが、今月8日までに11月5日までの予約枠が全て埋まった。

     市の新型コロナウイルスワクチン接種推進室によると、8月上旬から市民5万8000人に接種券を発送したのに対し、これまでに届いたワクチンは1万4000回分だという。担当者は「これまでの接種で、ワクチンが足りなかったことはなく、初めての事態」とし、「『第9波』とみられる感染者の増加で接種希望者が増加している一方、過去にワクチンが余って廃棄になった問題があったことで国が供給を絞っているのでは」と話している。

     同市は11月6日以降に1万回分を接種できるよう人のやりくりなどの体制を整えているが、追加のワクチンがいつ届くのかわからないため、予約受け付けの再開時期は未定となっている。

     大仙市も2万5000回分のワクチンが届くと見込んでいたが、10月中旬までに届くのが1万5000回分にとどまるという。そのため、9月20日~12月24日に行う計画だった集団接種を11月26日までに短縮したほか、1日あたりの接種人数も減らすことになった。

     集団接種会場は市内8か所あるが、9月分の予約はほぼ埋まり、10月も会場によっては埋まりつつある。希望する会場で接種を受けられない市民から、日程を追加する予定があるかなどを問い合わせる電話が市には寄せられているという。

     市コロナワクチン対策室の担当者は「この後の配送予定が国から示されていない。ワクチンがないとどうしようもない。このままでは接種を受けたくても受けられない市民が出てくる可能性がある」と話している。

     追加接種は年末年始に予想される感
  •  東京都は14日、感染症対策連絡会議を開き、直近1週間(4~10日)の新型コロナウイルスの患者報告数が1定点医療機関あたり16・36人に上ったと明らかにした。前週の17・01人から微減したが、第8波のピーク時(19・78人)に迫る状況が続いている。

     都によると、ゲノム解析では、オミクロン株の変異株「XBB」の派生系統「EG・5」への感染が約4割に達している。賀来満夫・東北医科薬科大特任教授は会議で、20日に始まる新しいワクチンの大規模接種に言及し、「新ワクチンは変異株にも効果が期待できるので、早めの接種をお願いしたい」と話した。
  •  全身の筋肉が衰えていく難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者と慶応大の研究者らが、脳波を使ってロボットアームを動かす技術を共同開発した。ロボットアームは音楽に合わせてリズムを刻むことができ、17日に都内で開催される音楽イベントで披露される。

     出演するのは、ALS患者の武藤将胤さん(36)。手足を動かすことはできないが、目の動きで音楽や映像を操作するDJとして活躍中で、2021年夏の東京パラリンピック開会式でパフォーマンスを披露した。

     今月1日のリハーサルでは、武藤さんが目をつぶって集中力を高めると、ロボットアームが滑らかな動きで手拍子を始めた。曲調が変わると、右手を上げ下げしてビートを刻んだ。

     操作したのは、武藤さんの脳から出る信号「脳波」だ。頭部に貼り付けた16個の電極が脳波の強弱などを検知し、集中力が高まったタイミングを機械に伝送。ユーザーの意識の強さを「押しボタン」のようにして様々な動作を指示できる。

     武藤さんは「体の制約が技術の力で超えられることを感じてほしい」と話す。病気の進行で目を開けなくなると意思疎通もできなくなるという恐怖を感じていたといい、脳波で意思を表現できるロボットアームの実用化に強い期待を寄せる。

     製作した慶応大の南澤孝太教授(身体情報学)は「将来的には日常動作に使えるものにしたい」と目標を語る。南澤教授は遠隔地のロボットを自分の体の一部のように動かす「身体拡張」の研究者で、19年に市民向けの公開講座で武藤さんと対談したことをきっかけに共同開発を開始。武藤さんの助言を生かし、改良を重ねた。

     音楽イベントは、東京ポートシティ竹芝で開催予定。武藤さんは「重いハンデを抱える仲間に希望を持ってもらえるよう挑戦を続けたい」と意気込む。
  •  国立感染症研究所は12日、性感染症の梅毒と診断された患者が、今年に入り1万人を超えたと発表した。現在の調査方法となった1999年以降、初めて1万人を上回った昨年より、約2か月早いペースとなる。専門家は「早期に治療をすれば治る」として、感染が疑われる人らに対し、迷わず検査を受けるよう呼びかけている。

     梅毒は、主に性的接触で感染する。性器や口、肛門など感染した部分の潰瘍やリンパ節の腫れ、全身の発疹などの症状が出る。早期に抗菌薬で治療すれば、完治する。

     感染研がまとめた感染症発生動向調査(速報値)によると、今年初めから今月3日までに報告された梅毒患者は、昨年同期より約2000人多い1万110人にのぼった。都道府県別では東京が2490人と最多で、大阪(1365人)、愛知(590人)、福岡(588人)と続き、都市部で多かった。

     梅毒の患者数は、2013年に1000人を超えて以降、増加傾向が続き、21年は7978人、昨年は1万3228人(速報値)と、過去最多の更新が続いている。男性は20歳代から50歳代を中心に報告されており、女性は20歳代前半に多い。

     患者が増えている原因ははっきりしないが、専門家からは、従業員への検査体制が不十分な性風俗営業や、SNSを通じて出会った相手との性交渉の増加が影響しているとの指摘もある。

     梅毒の感染を調べる血液検査は、ほとんどの医療機関や一部の保健所で受けられる。 三鴨みかも 広繁・愛知医大教授(感染症学)は「感染を広げないため、新たなパートナーができた時や不特定多数との性的接触があった時のほか、気になる症状があれば、すぐに検査を受けてほしい」と話している。
  •  新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は8日、全世代が無料で受けられる「臨時接種」を今年度末で終了する方針を決めた。同日開いた専門家部会で了承された。2024年度からは、高齢者など重症化リスクの高い人を対象に年1回の接種とする方向で、費用の自己負担が生じる可能性がある。年内に結論をまとめる。

     新型コロナのワクチン接種は現在、予防接種法上の臨時接種に位置づけられている。しかし、新型コロナは変異株オミクロン株になって重症化率が低下し、感染症法上の「5類」に移行したことなどから、厚労省は「まん延予防上緊急の必要がある」状況にはないと判断した。

     24年度以降、65歳以上の高齢者らはインフルエンザなどと同じ、公費助成で無料または低額で受けられる「定期接種」とし、それ以外は、希望者が自己負担で受ける「任意接種」とする方向で検討している。

     厚労省は同日の専門家部会で、接種目的を「重症化予防」とし、これまで年末年始に比較的大きな感染拡大を繰り返していることから、接種時期を「秋冬」とする案を示した。使用するワクチンは流行する変異株に応じて毎年見直す。
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