ゴルフジャーナリストが見た、プロゴルファーの知られざる素顔

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 生涯4度目の腰の手術から戦線復帰したタイガー・ウッズが昨年9月に復活優勝を遂げ、通算80勝目をマークして大いに盛り上がっているアメリカ・プロゴルフ界。2019年はウッズのさらなる優勝、そしてメジャー15勝目に期待が集まっている。
 そんなウッズはもちろんのこと、華々しい舞台で戦う欧米ツアー選手たちの大半が、実は社会貢献活動に非常に熱心に取り組んでいることをご存じだろうか。
 世界のトッププレーヤーたちは、なぜ社会貢献活動に力を入れるのか。「朝日新聞」「新潮社フォーサイト」「ALBA」「Number」など数々のメディアに連載を持つゴルフジャーナリストの舩越園子氏が、在米26年の見聞に基づき、その理由を解き明かしていく。

最新号(毎月15日更新)

第51回 L・トンプソン流、ユニークな社会貢献NEW!

米国で長年の人気を博している女子プロゴルファー、レクシー・トンプソンは、日本のゴルフファンの間でもお馴染みの存在だ。ただ最近は「少々苦戦している」という印象があるように思う。...... [ 続きを読む ]

バックナンバー

第50回 母国への想いが奇跡を起こす!?

3年前の春。世界選手権のWGCメキシコ選手権で、インド出身のまったく無名の21歳(当時)、シュバンカル・シャルマという選手が2日目も3日目も単独首位に立ち、大きな注目を集めた。最終日、シャルマは...... [ 続きを読む ]

第49回 無名の48歳の「好きな言葉」「嫌いな言葉」

今年の全米オープンはスペイン出身の26歳、ジョン・ラームが大混戦を制してメジャー初優勝を挙げ、大いに盛り上がった。難コースのトーリー・パインズでは初日からスター選手たちによる熱戦が繰り広げられ、...... [ 続きを読む ]

第48回 B・デシャンボーの熱くて厚い義理人情

ブライソン・デシャンボーといえば、1日にステーキを中心とした食事6食を平らげ、プロテイン・ドリンク6杯を飲み、体重を30ポンド以上も増やし、そうやって肉体を巨大化して飛距離アップを実現した米ツアー選手だ。...... [ 続きを読む ]

第47回 絵を描き続ける「みんなのヒーロー」

米PGAツアーで戦う選手たちの中で、大学でアートを専攻してプロになったのは、私が知る限りでは、ルーク・ドナルド、ただ一人だ。英国出身のドナルドは、イリノイ州シカゴにあるノース・ウエスタン大学へ留学し、...... [ 続きを読む ]

第46回 助けたからこそ、助けられたゴルフ人生

セルジオ・ガルシアと言えば、2017年にマスターズを見事に制したメジャー・チャンピオンだが、かつて「神童」「天才」と呼ばれていた彼が、メジャーを制覇するまでの道程は、あまりにも長く、 そして険しかった。...... [ 続きを読む ]

第45回 夢を追いかけられる社会にしたい

スティーブ・ストリッカーという米国人選手がいる。すでに53歳でシニア入りしているが、米ツアー通算12勝を誇り、メジャー4大会では何度も優勝争いに絡んだ。2010年には世界ランキング2位まで上昇し、...... [ 続きを読む ]

第44回 負けても笑顔を輝かせた意味

1年前。2020年の年明けにハワイで開催された米ツアーの新年初戦、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでヤングプレーヤーたちが優勝争いを演じていた。 コリン・モリカワ、マシュー・ウルフといった期待の...... [ 続きを読む ]

第43回 優しく強くなったR・マキロイの社会貢献

ローリー・マキロイと言えば、ゴルフファンの誰もが知る世界のトッププレーヤーだ。北アイルランド出身で現在31歳。すでにメジャー4勝を含む米ツアー通算18勝、欧州や世界でも8勝を挙げ、米ツアー年間王者や世界ランキング1位にも輝くなど目覚ましい実績を築き上げている。そう言ってしまうと、順風満帆なエリート選手のように思われるかもしれない。確かに、ゴルフの戦績だけを...... [ 続きを読む ]

2020年12月15日

第42回 ファンファーレで送り出したい全英チャンプ

1999年の全英オープン覇者であるスコットランド出身のポール・ローリーが、51歳になった今年、レギュラーツアーからの引退を表明すると、米メディアから発信された記事には、こんな見出しが躍った。「ノー・ファン(観客は無し)、ノー・ファンファーレ(ファンファーレも無し)」引退発表の場はコロナ禍ゆえの無観客試合だったため、彼を見守るギャラリーはおらず、ファンファーレも...... [ 続きを読む ]

2020年11月15日

第41回 「僕はそういう僕でありたい」ビリー・ホーシェルの感謝と恩返し

「僕の両親はブルーカラー出身で、毎日、長時間労働で、身を粉にして働いて働いて、僕ら兄弟3人を育ててくれた。貧しい生活だったけど、僕にゴルフをさせてくれた」 これは2014年の秋、米ツアーのシーズンエンドのプレーオフ・シリーズでビリー・ホーシェルという選手が会見で語った言葉だ。前年にチューリッヒ・クラシックを制し、米ツアー初優勝を挙げた...... [ 続きを読む ]

2020年10月15日

第40回 チャールズ・ハウエルの恩返し

米ツアーにチャールズ・ハウエルという41歳の米国人選手がいる。通算3勝のベテラン選手。今年でキャリア20年になる。「今こそ、恩返しのときだ」ハウエルは、そう言って、あるチャリティ活動を始めたことを明かしたが、それは単に今年がツアー歴20年の節目の年だからというだけの理由ではない。今年5月、米国では46歳の黒人男性、ジョージ・フロイド氏が...... [ 続きを読む ]

2020年9月15日

第39回 メジャー・チャンプの恩返し

米ツアーの最終戦、ツアー選手権の開幕前日には、毎年、会場のイーストレイクGCでペイン・スチュワート・アワードの表彰式が行なわれる。古くからのゴルフファンはご存じだと思うが、優しく楽しい人柄ゆえに誰からも愛されていたスチュワートは、1999年10月、飛行機事故で突然、この世を去った。ニッカボッカーズがトレードマークのスタイリッシュな選手だった。メジャー2勝を含む通算11勝...... [ 続きを読む ]

2020年8月15日

第38回 「思い出づくり」と「自転車づくり」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月半ばから休止状態に陥っていた米ツアーは、米国の主要なスポーツの先陣を切って、6月11日から再開された。その再開2戦目となったRBCヘリテージで、マシュー・ネスミスという26歳の米国人選手が好発進を切ったとき、「ああ、あのときの選手だ」と、少々懐かしく思った。2年前の春。RBCヘリテージの開催コース、サウス・カロライナ州ヒルトンヘッドにある...... [ 続きを読む ]

2020年7月15日

第37回 米ツアーの黒人選手の「声」の力

米ミネソタ州で5月25日に起こった白人警官による黒人男性死亡事件に対し、全米各地で広まった抗議活動は、人種差別そのものに対する抗議活動となって、全米のみならず世界各国へと拡大している。日ごろ、米ツアーはハリケーンや地震といった自然災害や傷病に対して非常に迅速に対応するのだが、この問題に対する反応は、どうしてだか、きわめてスローだった。そんな中、米ツアー選手の...... [ 続きを読む ]

2020年6月15日

第36回 スネデカーは「超ナイスガイ」!

世界のトッププレーヤーが集結する米ツアーに、ついに辿り着いた若き選手たちの中には、鼻高々で生意気な態度を取る者も時折り見受けられる。しかし、世界一の厳しい競争社会で揉まれているうちに、自分自身の思い上がりや勘違いに気付き、徐々に謙虚で優しい「いい人」になっていく。いや、変身や変貌ではなく、その人の生来の「いい人らしさ」が労の果てに花開く。そんな実話、実例を...... [ 続きを読む ]

2020年5月15日

第35回 「世界を救うため」動いたジュニアゴルファー姉妹

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大勢の人々が自粛生活を送っている今、ビジネスに従事する人々はオンライン会議で仕事を進め、アーチストや音楽家はオンライン・コンサートで人々に勇気や元気をもたらしてくれている。SNSの世界では、4月に入ってから「#WeAreTheWorldChallenge」のハッシュタグが付された動画が頻繁にアップされている。次々に異なる人々が登場し、名曲...... [ 続きを読む ]

2020年4月15日

第34回 それが「私の生きる意味」

 米女子ツアーのLPGAでプレーしている42歳の米国人選手、アンジェラ・スタンフォードをご存じだろうか。テキサス州フォートワースで生まれ育ったスタンフォードは、ジュニア時代に数々のタイトルを獲得し、テキサス・クリスチャン大学を経て、2000年にプロ転向した。1年間、下部ツアーで腕を磨き、2001年から米LPGAに参戦開始。2003年にショップライトLPGAクラシックで早々に初優勝...... [ 続きを読む ]

2020年3月15日

第33回 「いつかは、私が」と誓った物語

 今年2月。オーストラリアのメルボルンでユニークなプロゴルフ大会が開催された。男子の欧州ツアーと女子の米ツアー(LPGA)の共催大会「ISPSハンダ・ビック・オープン」。男女が同じコース上でプレーする形式はプロゴルフ界で初めての試みとあって、大きな注目を集めていた。そんな中、19人の女子のルーキーたちが明るい笑顔を輝かせていた。そのうちの1人、ヘイリー・ムーアは...... [ 続きを読む ]

2020年2月15日

第32回 亡き母の名を冠したマンモバンを走らせて

 あどけない顔をした12歳の少女、モーガン・プレッセルが全米女子オープンに登場したのは2001年のことだった。「天才少女、現る」――そんな見出しが全米のメディアで踊った。全米各地で行なわれた地方予選に挑み、大勢の大人のプロゴルファーやトップアマチュアたちを抑えて女子ゴルフの最高峰の舞台に上がったプレッセルは、堂々たるプレーぶりで予選通過を果たし、4日間を見事に戦い抜いて...... [ 続きを読む ]

2020年1月15日

第31回 ケビン・ナの人気が静かに高まりつつある理由

 ここ数年、ケビン・ナの名前をしばしば耳にするようになった。それは、ナがここ3年、毎年1勝を挙げる活躍を見せているからではあるのだが、米メディアが彼を大きく取り上げている最大の理由は、ナの優しさや社会に尽くそうという姿勢が人々の心を打ち、「ナ人気」が静かに高まりつつあるからだ。韓国で生まれ、8歳のときに家族で米国へ移住したナは現在36歳の米国人選手だ。19年前、ナは...... [ 続きを読む ]

2019年12月15日

第30回 ゴルフ界の「子育て」と「本当の女王」

 かつて、アメリカの女子ゴルフ界で長年、女王の座に君臨していたのはスウェーデン出身のアニカ・ソレンスタムだった。そして、ソレンスタムの引退後、女王の座を引き継いだのはメキシコ出身のロレーナ・オチョアだった。だが、オチョアはまだまだこれからと思われた2010年5月に28歳の若さで突然の引退宣言。あのときは世界のゴルフ界が仰天したが、「母国に帰り、結婚して子育てをしたい」という...... [ 続きを読む ]

2019年11月15日

第29回 苦難を乗り越えた3世代の物語

 米ツアーの新シーズン開幕第3戦、「セイフウエイ・オープン」を制し、通算2勝目を挙げたキャメロン・チャンプの優勝物語は、父親や祖父を想う家族愛の話であり、その背景には、アメリカという国が辿ってきた歴史の裏側の悲しい事実があった。だからこそ、チャンプの勝利の涙を見たとき、多くの人々が多くのことを考えさせられたのだろうと思う。チャンプはカリフォルニア州サクラメントで生まれ育った...... [ 続きを読む ]

2019年10月15日

第28回 光が当たらなかった場所に光を当てる

 日本ではIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致や建設が横浜や大阪、福岡など各地で物議を醸している。その良し悪しや是非については、私はまったくの門外漢だが、アメリカでは米PGAツアーの取材でさまざまな州へ赴くたびに、大型カジノの建物やきらびやかなサインが視界に飛び込んできた。私が渡米した90年代前半は、カジノと言えばラスベガスあるいはアメリカ北東部のアトランティックシティぐらい...... [ 続きを読む ]

2019年9月15日

第27回 世界ナンバー1の「自分流」チャリティ

 ブルックス・ケプカは「メジャー男」と呼ばれている。それもそのはず、2017年の夏以降、わずか3年足らずの間に次々にメジャー4勝を挙げたのだから、メジャー優勝に迫っては惜敗している「メジャータイトル無きグッドプレーヤー」たちからすれば、まさに妬ましいほど羨ましい勝ち方を遂げている。そんなケプカが通算7勝目を挙げたのは今年7月のフェデックス・セント・ジュード招待だった。この大会は...... [ 続きを読む ]

2019年8月15日

第26回 「手作りゴルフ場」から出発したプロゴルファーの社会貢献

 米PGAツアーで9年目を迎えているブレンダン・スチールは現在36歳。米ゴルフ界においても、世界においても、決してその名を轟かせるような華々しいスター選手ではない。平たく言えば、地味な選手だが、米ツアー通算3勝を誇る実力派だ。 そして、その実力の礎が自宅の裏庭の手作りのゴルフ練習場で...... [ 続きを読む ]

2019年7月15日

第25回 ゴルフ金メダリストが考える手作り感覚のチャリティ活動

 2020年の東京五輪ではゴルフ競技が霞が関CCで行なわれる予定になっており、今年のマスターズを制してメジャー通算15勝目を挙げたタイガー・ウッズも「是非とも参加したい」と積極的な姿勢を見せている。 ゴルフが112年ぶりに五輪競技に復活したのは2016年のリオ五輪からだった。そのとき...... [ 続きを読む ]

2019年6月15日

第24回 「惜しみなく与える「DJ」の物語」

 米国人選手のダスティン・ジョンソンが屈指のロングヒッターであることは、ゴルフ好きなら誰もが知るところであろう。2016年全米オープンを制したジョンソンは現在34歳。米ツアー通算20勝を挙げ、世界ナンバー1にも昇り詰めたスター選手である だが、ジョンソンは自らスターを演じるタイプ...... [ 続きを読む ]

2019.5.15

第23回 「輝く未来を抱くチャンス」

 ジェイソン・デイは2015年の全米プロを制したメジャー覇者。米ツアー通算12勝を誇り、世界一に輝いた実績もある。だが、彼がそんな光り輝く世界に到達するまでには壮絶な日々があった。そして、辛酸を舐めた人だからこそ、その後の彼は誰よりも優しい。2008年から米ツアーで戦い始めたデイは...... [ 続きを読む ]

2019.4.15

第22回 「帝王の優しき野望」

 オハイオ州ダブリンの名門、ミュアフィールド・ビレッジで開催される米PGAツアーのメモリアル・トーナメントは、ゴルフ界の「帝王」ジャック・ニクラスがホストを務める大会だ。1976年の創設以来、数々の名勝負が歴史に刻まれ、ニクラス自身も2度、勝利を挙げた。松山英樹が2014年に初優勝を飾った...... [ 続きを読む ]

2019.3.15

第21回 「パットの名手」は「チャリティの名手」

 あれは2015年の初夏だった。米マサチューセッツ州の6歳の男の子が1日に100ホールをプレーするチャリティゴルフをたった1人で行ない、大きな話題になった。 州内のショートコースでパー3の9ホールを何度もぐるぐる回り、へとへとになりながら100ホールを回り切ったこの男の子の名は、ライアン...... [ 続きを読む ]

2019.2.15

第20回 「ケビン・キスナー」の名前と存在感

 米PGAツアーにケビン・キスナーという34歳の中堅選手がいる。 2011年にツアーデビューした当時は、彼の名前を初めて耳にした関係者やファンの大半が、「えっ?ケビン・コスナー?」と思わず聞き返していた。 だが、キスナーが2016年のRSMクラシックで初優勝を挙げ、翌年のディーン&デルーカ招待を...... [ 続きを読む ]

2019.1.15

第19回 ゴルフの世界でも「類は友を呼ぶ」

 「類は友を呼ぶ」という言葉がある。その通り、米ゴルフツアーで仲良くしている選手たちを眺めていると、なるほど。類は友を呼ぶものなんだなあと頷かされる場面に頻繁に出会うから面白い。あれは昨年4月のマスターズ開幕直前の水曜日の昼下がりだった。大会の舞台、オーガスタ・ナショナルでは...... [ 続きを読む ]

2018.12.15

第18回 ライオン・ハートのジョン・デーリー

 今年の全英オープンを制したイタリア人のフランチェスコ・モリナリは、12歳のとき、テレビ観戦した1995年の全英オープンで母国の英雄コンスタンチノ・ロッカが米国の当時のスター、ジョン・デーリーに惜敗した姿を眺め、「いつか自分がイタリア国旗を揚げてみせる」と心に誓ったそうだ。 モリナリの胸の...... [ 続きを読む ]

2018.11.15

第17回 往年の名選手と名キャディからの贈り物

 今でこそ、欧米ツアーの選手やキャディ、関係者の間では「社会貢献をしてこそ一流」という考え方が根付き、広まっている。初優勝したらビッグな優勝賞金で自分自身の財団を設立してチャリティ活動を行なうことは当たり前になっている。「そのために僕はプロになった」「そのために僕はここにいる」...... [ 続きを読む ]

2018.10.15

第16回 「たった4勝」でも「メジャー無冠」でも、どんどん高まるリッキー・ファウラーの人気

 先月のこのコーナーで、白血病と3度も闘い続けて亡くなった米ツアー選手、ジャロード・ライルの話を書かせていただいた。今年8月8日にライルが天国へ旅立った直後から今季最後のメジャー、全米プロが開幕。ライルを「僕の親友」と呼んでいたリッキー・ファウラーは、元々は大会初日に...... [ 続きを読む ]

2018.9.15

第15回 ジャロード・ライルの36年の人生が残してくれたもの

 白血病と闘い続けたオーストラリア人選手、ジャロード・ライルが、今年8月8日、36歳でこの世を去った。白血病を発症しては闘病し、奇跡的に回復し、プロゴルファーとして戦い、そして再び白血病との闘病を3度も繰り返した壮絶な人生を通して、ライルがゴルフ界と社会に残してくれたものは...... [ 続きを読む ]

2018.8.15

第14回 苦労したからこそ、若者たちを手助けしたいと動き出したトニー・フィノウ

 トニー・フィノウという190センチ、90キロの巨体を誇る28歳のユニークな選手がいる。 2015年に米PGAツアーにデビューし、2016年にプエルトリコ・オープンで初優勝。現在、すでに世界ランキング上位30位にランクインしているトッププレーヤーの一人だ。 フィノウの国籍は米国だが、両親は...... [ 続きを読む ]

2018.7.15

第13回 授かった幸運を不運な人々のために役立てたいと願うジム・フューリックと妻の社会貢献

 ジム・フューリックという米国人のベテラン選手をご存じだろうか。8の字を描くような独特のスイングを武器に1994年から米ツアーで戦い始めたフューリックは、1998年から2003年までの間、毎年最低でも1勝以上を挙げ続け、安定感の高いグッドプレーヤーと言われた。2003年には全米オープンを...... [ 続きを読む ]

2018.6.15

第12回 選手もキャディも主役になった日

 米PGAツアーが誇る「第5のメジャー」、プレーヤーズ選手権を制したのは2012年の全米オープン覇者、ウエブ・シンプソンだった。最終日を2位に7打差の単独首位で迎えたが、72ホール目を終えるまで「ただの一度も安心できなかった」と、シンプソンは振り返った。何がシンプソンを不安にしたかと...... [ 続きを読む ]

2018.5.15

第11回 タイガー・ウッズの真心のチャリティ

 世界に名を馳せる一流プロゴルファーは、間違いなくチャリティ活動に積極的である。逆に言えば、チャリティ活動や社会貢献をせずして一流と見なされることはなく、「一流の人間=社会に尽力する人」という認識は、いわば世界の常識と言っても過言ではない。 ゴルフ界のカリスマ... [ 続きを読む ]

2018.4.15

第10回 闘病しながらチャリティにも精を出し、「とてもラッキー」と言い切る強さ

 「チャリティ」と言えば、災害や傷病で苦しむ人々に救いの手を差し伸べるものだと思われがちである。だが、苦しい状況にある当の本人が、同じように苦境にある人々に向けて「一緒にがんばろうね」「諦めずにがんばろうね」とエールを送るチャリティもある。自分が苦しい中で、... [ 続きを読む ]

2018.3.15

第9回 ベン・クレーンの終わりなき社会貢献

 ゴルフ好きで米国ゴルフ情報に通じている方は、もしかしたら覚えているかもしれない。2012年ごろ、『ゴルフボーイズ』というラップバンドが米ゴルフ界で大きな注目を集めた。なぜ、ゴルフの世界で音楽バンド?その答えは、4人のバンドメンバー全員が米ツアーの有名選手だったからだ... [ 続きを読む ]

2018.2.15

第8回 だから、アーノルド・パーマーは誰からも愛された

 米ツアーにフェニックス・オープンという大会がある。松山英樹が2016年と2017年にプレーオフを制して勝利を挙げた大会。3連覇を目指した今年、開幕前の会見に臨んだ松山は、50年以上も昔にこの大会で3連覇を達成した故アーノルド・パーマーに言及し、人々に尽くしたパーマーの... [ 続きを読む ]

2018.1.15

第7回 デービス・ラブの愛

 タイガー・ウッズがプロデビューする以前だった1990年代の序盤から中盤にかけて、米ゴルフ界で大人気を博していた国民的スター選手の代表格はデービス・ラブだった。父親はティーチング界でその名を馳せたプロゴルファー。ゴルフの名家に生まれたサラブレッドのラブは、親しみやすい... [ 続きを読む ]

2017.12.15

第6回 彼が国民的スターである理由

 1か月ほど前、とてもユニークなオークションをウェブ上で発見した。「フィル・ミケルソンとゴルフをする」という権利が“出品”されており、5万ドルから始まったその“商品”には、すでに8万ドル超まで値が吊り上がっていた。「最終的には25万ドルぐらいで落札されるのでは?」という... [ 続きを読む ]

2017.11.15

第5回 ゴルフより大切なものを知って強くなったプロゴルファー

 マーク・リーシュマンというオーストラリア出身の33歳の米ツアー選手をご存知だろうか。昨季3月のアーノルド・パーマー招待とシーズンエンドのプレーオフ・シリーズ第3戦、BMW選手権を制し、年間2勝、通算3勝目を挙げて、今季も注目を集めている。だが、リーシュマンが注目されている... [ 続きを読む ]

2017.10.15

第4回 アーニー・エルスの山谷の越え方

今年9月、米フロリダ州がハリケーン・イルマに襲われ、大きな被害を受けたことは、みなさんもご存じのことと思う。そのイルマがフロリダに接近し、間もなく上陸するというニュースが流れたとき、自身の試合出場予定を変更し、自宅待機の道を選んだプロゴルファーがいた。メジャー4勝、... [ 続きを読む ]

2017.9.15

第3回 マスターズ2勝のバッバ・ワトソンが一人の人間として抱く夢

マスターズを2度も制したメジャーチャンピオンでありながら、プロゴルファーとしての大成功をひけらかすのではなく、「僕はプロゴルファーとしてではなく、一人の人間として夢を抱きたい」と言い切る個性的な選手がいる。「あなたは何者ですか?」と問われたら、「僕はプロゴルファーです」と... [ 続きを読む ]

2017.8.15

第2回 全英オープン覇者、ジョーダン・スピースの強さの秘密

今年の全英オープンを見事に制し、23歳にしてメジャー3勝目を達成したジョーダン・スピースは、優勝の興奮冷めやらぬまま早々にプライベートジェットに飛び乗り、米国テキサス州の実家へと戻っていった。ダラスの実家に到着したのは午前5時。早朝だというのに、そこには両親や恋人、大勢の... [ 続きを読む ]

2017.7.15

第1回 プロゴルファーも、お医者さまも?「らしさ」って、難しい

みなさんは18ホールそれぞれの距離やハザードの配置、グリーンの形状などが記されているヤーデージブックをご存じだと思うのだが、欧米ツアーの現場には、それとは別にもう1冊、グリーンブックなるものが存在することをご存じだろうか。グリーンブックには、その名の通り、グリーンに関する... [ 続きを読む ]

著者プロフィール

舩越園子 近影
舩越 園子(ふなこし そのこ)

ゴルフジャーナリスト

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。
百貨店、広告代理店勤務を経て1989年にフリーライターとして独立。93年渡米。

在米ゴルフジャーナリストとして新聞、雑誌、ウエブサイト等への執筆に加え、講演やテレビ、ラジオにも活動の範囲を広げている。

『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。

アトランタ、フロリダ、ニューヨークを経て、現在はロサンゼルス在住。

最新の書籍紹介

『タイガー・ウッズ 復活の言霊』

タイガー・ウッズ 復活の言霊
Amazonで確認

復活劇の裏にあったウッズの想い
すべての人の心を打つ48のメッセージ

誰もが憧れる絶対王者として
君臨していたウッズ。
不倫騒動、くり返された故障と手術、
まさかの逮捕劇……と、
人生の風雨にさらされたウッズ。

子供たちと向き合い、自分を見つめなおし、
見事に復活優勝を果たしたウッズ。
どれもタイガー・ウッズだが、
彼の言葉を追い、紐解いていくことで
人間・ウッズの実像が見えてくる。

そして逆境を乗り越えるために 一番大事なものとは……。

バックナンバー
  1. ゴルフジャーナリストが見た、
    プロゴルファーの知られざる素顔
  2. 51. L・トンプソン流、ユニークな社会貢献
  3. 50. 母国への想いが奇跡を起こす!?
  4. 49. 無名の48歳の「好きな言葉」「嫌いな言葉」
  5. 48. B・デシャンボーの熱くて厚い義理人情
  6. 47. 絵を描き続ける「みんなのヒーロー」
  7. 46. 助けたからこそ、助けられたゴルフ人生
  8. 45. 夢を追いかけられる社会にしたい
  9. 44. 負けても笑顔を輝かせた意味
  10. 43. 優しく強くなったR・マキロイの社会貢献
  11. 42. ファンファーレで送り出したい全英チャンプ
  12. 41. 「僕はそういう僕でありたい」ビリー・ホーシェルの感謝と恩返し
  13. 40. チャールズ・ハウエルの恩返し
  14. 39. メジャー・チャンプの恩返し
  15. 38. 「思い出づくり」と「自転車づくり」
  16. 37. 米ツアーの黒人選手の「声」の力
  17. 36. スネデカーは「超ナイスガイ」!
  18. 35. 「世界を救うため」動いたジュニアゴルファー姉妹
  19. 34. それが「私の生きる意味」
  20. 33. 「いつかは、私が」と誓った物語
  21. 32. 亡き母の名を冠したマンモバンを走らせて
  22. 31. ケビン・ナの人気が静かに高まりつつある理由
  23. 30. ゴルフ界の「子育て」と「本当の女王」
  24. 29. 苦難を乗り越えた3世代の物語
  25. 28. 光が当たらなかった場所に光を当てる
  26. 27. 世界ナンバー1の「自分流」チャリティ
  27. 26. 「手作りゴルフ場」から出発したプロゴルファーの社会貢献
  28. 25. ゴルフ金メダリストが考える手作り感覚のチャリティ活動
  29. 24. 惜しみなく与える「DJ」の物語
  30. 23. 輝く未来を抱くチャンス
  31. 22. 帝王の優しき野望
  32. 21. 「パットの名手」は「チャリティの名手」
  33. 20. 「ケビン・キスナー」の名前と存在感
  34. 19. ゴルフの世界でも「類は友を呼ぶ」
  35. 18. ライオン・ハートのジョン・デーリー
  36. 17. 往年の名選手と名キャディからの贈り物
  37. 16. 「たった4勝」でも「メジャー無冠」でも、どんどん高まるリッキー・ファウラーの人気
  38. 15. ジャロード・ライルの36年の人生が残してくれたもの
  39. 14. 苦労したからこそ、若者たちを手助けしたいと動き出したトニー・フィノウ
  40. 13. 授かった幸運を不運な人々のために役立てたいと願うジム・フューリックと妻の社会貢献
  41. 12. 選手もキャディも主役になった日
  42. 11. タイガー・ウッズの真心のチャリティ
  43. 10. 闘病しながらチャリティにも精を出し、「とてもラッキー」と言い切る強さ
  44. 09. ベン・クレーンの終わりなき社会貢献
  45. 08. だから、アーノルド・パーマーは誰からも愛された
  46. 07. デービス・ラブの愛
  47. 06. 彼が国民的スターである理由
  48. 05. ゴルフより大切なものを知って強くなったプロゴルファー
  49. 04. アーニー・エルスの山谷の越え方
  50. 03. マスターズ2勝のバッバ・ワトソンが一人の人間として抱く夢
  51. 02. 全英オープン覇者、ジョーダン・スピースの強さの秘密
  52. 01. プロゴルファーも、お医者さまも?「らしさ」って、難しい