サッカーが自由について教えてくれること(05:42)

マーク・バムティ・ジョゼフ(Marc Bamuthi Joseph)
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対訳テキスト
講演内容の日本語対訳テキストです。
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私が自由を 感じられる場所が 2つありますが どちらも「場所」ではありません 「瞬間」です 1つ目はダンスの最中の瞬間です 重力に逆らって飛び上がることと 自分の下にある空気が 自分の体の重みと 恋に落ちることの あわいの一瞬です 踊っていると 空気に体を支えられて もう地面に降りることはないのではと 思うほどです 自由を感じる2つ目の場所は サッカーのピッチで ゴールを決めた後の瞬間です 死者を蘇らせるエピペンに含まれる― 化学物質が私の体中を駆け巡り 体の重みも感じなければ 人種も消え去ります

私は現代アートセンターの キュレーターですが 血が通わず 汗や涙を流さないアートは 信頼していません 我が子の生きる時代で 最も価値のあるものは 飲み水と思いやりだろうと 思い描いています 私は次のスピーカーと同じくらいに 美しいダンスや 目を見張るような彫刻が 好きですが それだけでは足りません 崇高な美意識で 心を浮き立たせて そのインスピレーションを 理解と行動に移すための 実践やツールが必要なのです

例えば 私はスポーツを愛する 舞台制作者です 最新作の 『/peh-LO-tah/(ペロタ)』では サッカーがいかに 移民であった私の家族にとって 新たなアメリカという文脈で持続性や 普通であることやコミュニティに属する感覚を 養う手段であったかを考えました 外国人嫌いや 移民への攻撃が高まっている今 サッカーというスポーツが いかに第一世代のアメリカ人と 移民の子どもたちにとって 肯定的なツールになるか 考えたいと思い フィールドを動くパターンが 社会的・政治的国境を越えて 移住するパターンに似ていると 考えるよう促しました サッカー好きであろうと なかろうと アメリカの移民は 危うい立場に置かれています 子どもたちに伝えたかったのは 次のゴールを決めるために 使うのと同じ筋肉で 次の区画へと歩を進めることが できるのだということです

私にとって 自由とは 身体の内に在るものです 自由について 私たちは 抽象的かつ対立的に語ります 「我々の自由を守れ」とか 「ここに壁を作ろう」とか 「我々の自由ゆえに 嫌われている」などです 私たちは投獄したり 強制送還したりするためには 立派に設計されたシステムを 持っていますが 自由はどう設計すれば いいでしょうか? 子どもたちには 誰にも奪うことのできない 体の内側にあるものとして 自由を感じてほしいと思いました そこでカリキュラムを作りました 政治経済の授業でもあり サッカーのトーナメントでもあるもので アートフェスティバルで 実施しました 『/peh-LO-tah/(ペロタ)』での 問いかけに通じるもので スポーツをベースにした 若者のための政治行動を起こすものです プロジェクトの名前は 「ムービング・アンド・パッシング」です カリキュラムの展開と サイトスペシフィック・パフォーマンス 喜びをもたらす政治を 交錯させたもので 移民の若者たちが 市民権を手にするという 喫緊の課題の比喩として サッカーを用いました

自分がホンジュラス出身の 15歳の子どもで ハーレムに住んでいると 想像してください ワシントンDCでナイジェリア移民に生まれた 13歳の娘でもいいでしょう 試合を楽しむことでしょう 仲間とフィールドを駆け回り コーンの間を ドリブルする練習を 15分ほどしていると 突然 マーチングバンドが フィールドにやって来ます スポーツの楽しさを 文化の豊かさと結びつけることで アートによる政治的意味づけと 物理的に同等の喜びを スポーツに位置づけたいのです 解放のためのピッチの上の演劇です 1週間かけて ミッドフィルダーが 「黒人の命も大切」を表すかを考えたり ゴールキーパーが 銃規制を表すかを考えたり ディフェンダーのスタイルが アメリカの例外論の限界を表すための 完璧な比喩であるかを考えたりしました フィールドでのポジションを 考察すると同時に 自分たちの自由を名付け 想像することもしました

実に サッカーこそが この地球上で全員が一緒にやろうと 同意できる唯一のものなのです そう思いません? 地球というボールにおける公式スポーツなのです このスポーツの喜びを 動くことをやめない サッカー選手と結びつけ そのサッカー選手を よりよいポジションを求めて 移動した移民と繋げられるようにしたいのです こうした子どもたちの 家族の歴史を ゴールを決めた選手の喜びと 結びつけたい― ゴールキーパーを出し抜いて 自由に限りなく近づいた気持ちを 移民の家族に結びつけたいのです

ありがとうございました

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このプレゼンテーションについて

「サッカーは、この地球上で全員が一緒にやろうと同意できる唯一のものだ」と、舞台制作者であり、TEDフェローであるマーク・バムティ・ジョゼフは言います。パフォーマンス作品と「ムービング・アンド・パッシング」という参加型の取り組みを通じて、ジョゼフは音楽、ダンス、サッカーを組み合わせ、芸術とスポーツの親しみやすく楽しい結びつきを明らかにしています。彼がいかにサッカーという美しいスポーツを使って、コミュニティを育て、移民が直面する問題に光を当てているかを見てみましょう。

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