住みよい都市設計に役立つビデオゲーム(08:40)

カロリーナ・コルッポー(Karoliina Korppoo)
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対訳テキスト
講演内容の日本語対訳テキストです。
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私たち人類は都会の生き物と なりつつあります 都市は私たちにとって 自然の生息環境です 私たちの棲み家です 2014年には 世界人口の 54%以上が 都市に住んでいました 請け合いますが 多くの人が 考えたことがあるはずです 自分ならどんな風に 物事を変えるだろうかと 例えば もし住んでいる町の様子を 変えるツールがありさえすれば 「自分ならどうするだろうか?」 「自分はどんな形の都市を夢に見るだろう?」と そしてそのツールとは — これを 私たちは開発しました 2年前 私はチームと あるゲームを発売しました 題して『シティーズ: スカイライン』 これは 都市設計のゲームです

私はいつも システムとしての都市に 関心を持ってきました そこに大きな興味があります でも 意外だったのは 私だけではなかったことです 人々は都市が大好きです 関心を持ち アイデアを持っています このゲームはたちまちヒットしました これまでに 350万人以上がプレイしました

このゲームは プレイのためだけのものではありません 実に素晴らしい共有システムもついています ユーザーは ゲームで 都市を作り 作ったものを共有し 作品をお披露目します これからご覧いただくのは ユーザーたちが作った 都市のいくつかです

このゲームの目的は 自己表現であり ものづくりであり シミュレーションが提起する課題を 克服するだけのものではありません 自分の思い描く都市の様子を 表現することです

2、3の動画をお見せします YouTubeの動画です 私が見た 最も興味深い 都市デザインのいくつかです それぞれ違うものですが みなさんの気に入って いただけるものと思います

この作品は 『The Netherlands(オランダ)』です ユーザーSilvarretの作です ゲームを始めると 何もない土地が出てきます この土地は 実在の土地を元にしても 地図編集キットでの 手作りでも構いません もちろん 他の誰かが作った都市を ダウンロードして その中でプレイすることもできます さて Silvarretが作ったもの — Silvarretが作りたかったのは 現実の都市ではありません これは空想の都市です 見た目はリアルですけどね オランダにありそうな 空想の都市を作りたいと考えた訳です そこで彼は オランダの都市を調べて その特徴のいくつかを組み合わせて これを作りました これは都市ですが 本物の都市ではなく こういう都市はありえます 実際のオランダにそっくりな外見です 町はどれも 人口密度が極めて高いです 従って 不可欠なのは 高速道路 鉄道など それぞれの コミュニティの中心を 結びつけるあらゆるものです たくさんの人がいて たくさんの移動があるので 移動手段がここでの鍵です

ここでさらに空想的な面に目を向けて 未来を見てみましょう これは 私のお気に入りの1つです こういう都市デザインが 私は一番好きです ユーザー Conflictnerd(論争好き)による 段重ね構造の都市です 基本となるアイデアは 同心円状の道路です この都市は大きな円形であり 中にいくつもの小さな円があります ここでのポイントは 行政や公共の設備を 全て都市の中心に置いて その外円部に 市民の 実生活の場があることです そこは 交通量、騒音、汚染が少ないので みなさんが住みたいと思う区域です それでいて 行政や公共のサービスは ごく身近にあるという訳です 行政機関は中心部にあります ここがゲームの要です プレイヤーが理解すべきことは 都市に住む普通の人々が 何を望み 何を必要とするか?です 知る必要があるのは そういったものを どこに置くべきかです 例えば 病院はあるだけでは不十分です アクセスのしやすさが必要です 市民がアクセスできなければなりません これが一つの解決策です いつの日か このような都市が 実現するかも知れません

さらに未来的な例を見てみましょう ユーザーYutthoの 『Astergea(惑星 地球)』です Yutthoは ユーチューバーで ゲームのプレイヤーでもあります 彼が ここでやったのは なんと この都市を作るための 12回の動画シリーズです 彼はこのゲームをプレイして それを記録し 自分が何をどんな理由でやっているのか 順を追って 説明しています このシリーズの一環として 彼は 実在の都市計画者に インタビューをしています それがジェフ・スペックです スペックは 「walkability(歩きやすさ)」 という概念のエクスパートです 基本概念は 自分の作る都市の住民を歩かせたいなら — 徒歩自体は良い手段なのですが — 徒歩を妥当な交通手段として 位置づけすることは絶対必要です 場所を移動するための 良い手段でなければなりません そこでYutthoは この概念に解説をつけて スペックにも説明をしてもらい その上で 構築中の都市に 歩きやすさの概念を応用しました 今見ているのは Yutthoが描く未来の展望です 公共交通機関、歩道、広場がたくさん 高層ビルを繋いでいます おそらく 未来の外観は このようなものかも知れません そしてゲームのシステムは このような目的に本当によく機能します

このゲームは 現実の世界に 応用されることがあります 都市プランナーが下絵ツールとして このゲームを使うことがあります 実社会と完全に適合する訳ではありませんが このシミュレーションは十分にリアルで ゲームでうまくいくものは 実社会でも うまくいく確率が 非常に高いので 色々 試行して 一定の高速道路の合流地点が一定の状況に ふさわしいかどうか 判断できます 「道路を新設したら役に立つか?」など そんなことが このゲームでできます

ある興味深いコンテストが開かれました フィンランド ハメーンリンナ市の主催でした 市が行ったことは 市内に開発したい地区を 新たに設けたことです 市は 既存の市の地図を ゲーム用に作成し 開発したい地区を空白にして その地図を共有しました 誰でも この地図をダウンロードして ゲームで この地区を構築して 作品を 市議会に提出できるようにしました まだ何も建っていませんが 市は ゲームで作られた構想の 1つを採用して 実際にまちづくりをするかも知れません

ご覧いただいた動画 — ご覧いただいたのは 発案された 数々の新しいソリューションです 都市は成長を続けています 時ともに拡大し 都市人口の割合は 増加すると考えられます 私たちは 解決策を必要とし ゲームのプレイヤーたちは 様々な解決法を試しているのです その中にはとても重要なものが あるかも知れません 私たちがここで見ているのは いつか実現するかも知れない夢の都市です ですから これは ただのゲームではないかも知れません このゲームで 私たちの運命が決まるかも知れません

ありがとうございます

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このプレゼンテーションについて

世界人口の半分以上が都市に暮らす現在、まぎれもない1つの事実があります。それは我々人類が都市の生き物だということです。ゲームの側面と、都市設計の青写真作成ツールの側面を兼ね備えた『シティーズ: スカイライン』は、ユーザーが自分の創造性と自己表現を活かして都市の未来を再考するよう誘います。ゲームデザイナーのカロリーナ・コルッポーは、過去にユーザーたちが作ったすごい都市をいくつか紹介します。その中には、未来的な幻想都市もあれば、非常にリアルな都市風景もあります。あなたが夢に見る都市はどのようなものですか?

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