コラム・連載

2020.11.15|text by 高須 克弥

シーズン2 第1回 新型コロナウイルス

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新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの感染拡大によって、高須クリニックに変化はありましたか。

あまり変わらないですね。私のところは予約制だから。私は東京に週に1回来ると約束しているので、今日も約束していた人で一杯です。でも今日はこの取材があったから、手術を終わらせたんですよ。今、私がやった手術を若い先生たちが縫っています。

忙しさに変化はないですか。

今の方が忙しいぐらいです。手術自体は変わらないのですが、愛知県知事のリコール運動の隊長をしているので、今日もこのあと名古屋に行きます。これは政治活動ではありません。選挙の前に住民投票をどうするのかという票集めなんです。目標は85万票です。でも85万票あれば、どんな選挙にも勝てますよね(笑)。

高須クリニックの方ではいかがですか。

皆が忙しく仕事をしています。予約は減らないですね。患者さんの数が減ったかどうかは私は把握していません。私が来ている日は忙しいのですが、ほかの日のことは分からないです。

新型コロナウイルスの前と後で、人々の美容への価値観は変化したと思われますか。

変わっていません。かえって、マスクしている毎日だからこそ、整形したいという人たちが増えています。目だけ整形すれば、経済的に苦しい人でも綺麗になれますしね。だから、目の手術で忙しいです。

今、美容整形の手術は目が多いのですか。

そうとも限りません。先週は全員が豊胸でした。今日はお金持ちのおば様のフェイスリフティングです。私どもの都合で手術の項目を決めているんです。ハゲの日と決めている日もあって、1日中ハゲの人ばかり診ています(笑)。でも、それはあまりしたくないです。ハゲの人ばかり診てもつまらないですからね。出勤してみたら、包茎の人しか並んでいない日もあり、来た甲斐がないななんて思っています。

完全予約制ならではですね。

予約のときに、この日は豊胸だけの日、たるみを取るだけの日、交通事故の傷跡を治すだけの日と決めているんです。私どもで対応できる力は決まっていますから、空いている時間があればお受けするし、忙しいときは制限します。

化粧品が売れなくなったと聞きますが、高須クリニックではいかがですか。

私どもは売れています。来院した人が帰りに買っていかれますね。デパートコスメは中国からのお客さんが来なくなった以上、全然売れないと思いますよ。私どもでも中国からの人たちが来られなくなったので、日本人で予約を埋めています。手術できる件数は決まっていますしね。でも、日本にいて、中国に帰られなくなった中国の人もいます。「中国に戻れないから、整形でもするか」みたいな感じの大富豪の手術を何人かしました。今後は入国拒否の緩和が進む方向なので、中国に戻れそうですね。でも中国の人たちは「帰ってくるな」と言っています。自分たちが持ってきたのに、どっちが本家なのかと言いたいです(笑)。

緊急事態宣言もありましたね。

愛知県でも緊急事態宣言により、外出できない時期がありました。県外から入ってくるのも禁止だったんです。でも手術を受ける人たちは緊急事態なんです。私は緊急事態宣言の間に自分のがんの手術もしました。病院はトリアージで緊急の人しか手術をしませんでしたが、私はがんの緊急事態だったから、手術を受けたんです。

お元気そうに見えますが、大変だったのですね。

Zoomに映るために、元気そうにしているんです。顔色がいいのは整形しているからです(笑)。

マスクはなさらないのですか。

クリニック内ではマスクとフェイスシールドをしています。私は初めの頃は空気感染もあると言っていましたが、あれはエアロゾル感染ですね。漂っているから、換気が大事なんです。それとPCR検査の場所のように壁が一つあるといいです。マスクは皆、習慣でつけているだけなんですよ。外や街宣カーの上で演説するときには風も吹いていますし、マスクは不要ですのでフェイスシールドだけをしています。皆がしているから、私もするというのは意味がありません。ハゲの人がパーマをかけるぐらい無駄なことです(笑)。

著者プロフィール

高須克弥院長 近影

著者名:高須 克弥

高須クリニック 院長

  • 1945年 愛知県幡豆郡一色町(現 西尾市)で生まれる。
  • 1969年 昭和大学を卒業する。
  • 1973年 昭和大学大学院を修了する。
  • 1974年 愛知県幡豆郡一色町に高須病院を開設する。
  • 1976年 愛知県名古屋市に高須クリニックを開設する。
  • 2011年 昭和大学医学部形成外科学(美容外科学部門)客員教授に就任する。
バックナンバー
  1. インタビュー 高須克弥先生に訊け
  2. 12. 昭和大学での日々
  3. 11. 東京オリンピック
  4. 10. ウィズコロナの時代に
  5. 09. 最近の美容外科に警鐘を鳴らす
  6. 08. 社会貢献活動
  7. 07. 愛知県に暮らす
  8. 06. 新型コロナウイルス
  9. 05. 新しい美容外科
  10. 04. ミケランジェロ™
  11. 03. 国際交流
  12. 02. 血液クレンジング
  13. 01. 美容外科のニーズ

 

  • Dr.井原 裕 精神科医とは、病気ではなく人間を診るもの 井原 裕Dr. 獨協医科大学越谷病院 こころの診療科教授
  • Dr.木下 平 がん専門病院での研修の奨め 木下 平Dr. 愛知県がんセンター 総長
  • Dr.武田憲夫 医学研究のすすめ 武田 憲夫Dr. 鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院 院長
  • Dr.一瀬幸人 私の研究 一瀬 幸人Dr. 国立病院機構 九州がんセンター 臨床研究センター長
  • Dr.菊池臣一 次代を担う君達へ 菊池 臣一Dr. 福島県立医科大学 前理事長兼学長
  • Dr.安藤正明 若い医師へ向けたメッセージ 安藤 正明Dr. 倉敷成人病センター 副院長・内視鏡手術センター長
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  • 技術の伝承-赤星隆幸Dr